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ひょうごプラスチック資源循環コンソーシアムの展開

経緯

近年、海洋プラスチックごみ問題が世界的に注目され、国内外でプラスチックに着目した様々な取組が進められています。

本県でも、プラスチックの資源循環を促進するため、令和3年度に「プラスチック資源循環検討会」を設置し、本県における現状と課題を整理の上、「持続可能な循環型社会の実現に向けたプラスチック資源循環の促進方策について」※をとりまとめました。

これを受け、令和4年度からプラスチック資源循環を促進するため、観光やスポーツ等の異分野業種や市町、リサイクラーと連携し「ひょうごプラスチック資源循環コンソーシアム」として、「プラスチックの使用削減などの促進」、「水平リサイクル等の促進」、「市町が回収する製品プラスチックの効率的な資源循環」、「行動変容の促進」の4つのテーマにより展開しています。

 

※「持続可能な循環型社会の実現に向けたプラスチック資源循環の促進方策について」

ひょうごの環境 :: 持続可能な循環型社会の実現に向けたプラスチック資源循環の促進方策について (hyogo.lg.jp)

 

ひょうごプラスチック資源循環コンソーシアムでの取組

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1 プラスチックの使用削減などの促進

城崎温泉旅館協同組合では、宿泊客に歯ブラシなどのアメニティグッズの持参を呼びかけ、街全体でプラスチック製品の使用削減を目指しています。

県が進めている「プラスチックごみゼロアクション推進宣言」※に事業者としても登録するなど、サステナブルツーリズムとプラスチック使用削減・資源循環を目指した取組を進めています。

 

※「プラスチックごみゼロアクション推進宣言」

ひょうごの環境 :: プラスチックごみゼロアクション推進宣言 (hyogo.lg.jp)

※城崎温泉でのプラスチック使用製品の削減に向けて

https://www.kankyo.pref.hyogo.lg.jp/download_file/view/27278/23235

 

イオンリテール株式会社とテラサイクルジャパン合同会社は、商品の容器を使い捨てせず、繰り返し使う『資源循環型プラットフォーム「Loop」』の取組を県内のイオン10店舗で進めています。県は「Loop」を通じて、使い捨てせず「繰り返し使う」新しいライフスタイルを広げ、プラスチックの使用削減・再使用を拡大していくこととしています。

 

※県内イオンで資源循環型プラットフォーム「Loop」を展開 ~記念イベント開催~

https://www.kankyo.pref.hyogo.lg.jp/download_file/view/26017/23235

 

さらに、海洋プラスチックごみ対策としては、株式会社カネカや株式会社ダイセルが県内の工場で生産している生分解性プラスチックの活用を進めていくとしています。

 

2 水平リサイクル等の促進

東播磨の2市2町や姫路市などでは、飲料メーカーが飲料用PETボトルを市町から回収し、PETボトルにリサイクルして飲料製品として販売する「ボトルtoボトル」の取組が進んでいます。

県ではこの動きに加え、食品トレー・透明パック容器に着目し、スーパー及び包装材メーカーである株式会社エフピコと連携し、店頭回収やリサイクル拡大に向けた普及啓発、改善策の検討を進めていくこととしています。

 

3 市町が回収する製品プラスチックの効率的な資源循環

令和4年4月に施行されたプラスチック資源循環促進法では、市町は単独またはプラスチック製容器包装とあわせて製品プラスチックの分別回収に努めるよう定められています。

単独で取り組むことが難しい市町では、市町間の広域連携により分別回収・処理の効率化を図っていくことが重要となるため、県では市町とリサイクラーとのマッチング支援を進めていくこととしています。

令和4年度は、環境省「プラスチック資源循環に関する先進的モデル形成支援事業」※に採択され、小野市、加西市及び加東市と県が共同で、各市ごみ中のプラスチック資源潜在量の把握、リサイクルケース別のコスト・CO2削減効果を検証しました。

 

※令和4年度  環境省「プラスチック資源循環に関する先進的モデル形成支援事業」結果

令和4年度プラスチックの資源循環に関する先進的モデル形成支援事業の結果及び令和5年度同事業の公募について | 報道発表資料 | 環境省 (env.go.jp)

 

4 行動変容の促進

本県では、身の回りのごみを拾った際に株式会社ピリカが提供するごみ拾いSNS「ピリカ」により投稿されたデータが、兵庫県の地図上に「見える化」される「ピリカ 自治体版 見える化ページ『クリーンアップひょうご』」※を作成しました。

ごみの散乱状況についての「気づき」を通じて、ごみ問題を「自分事」としてとらえ、ごみ減量やリサイクルなどに関する各主体の行動変容が促進するよう取り組みを進めています。

JT(日本たばこ産業株式会社)は社会貢献活動「Rethink PROJECT」の一環として明石市望海浜で地元のNPO法人「おーえんくらぶ」等と海岸清掃活動※を行いごみ拾いSNS「ピリカ」を活用しています。

 

※「ピリカ 自治体版 見える化ページ『クリーンアップひょうご』」

ひょうごの環境 :: ピリカ自治体版見える化ページ「クリーンアップひょうご」 (hyogo.lg.jp)

※「Rethink PROJECT」と連携したごみ清掃活動

https://www.kankyo.pref.hyogo.lg.jp/download_file/view/27469/23235

ひょうごの環境 :: 令和5年度「クリーンアップひょうごキャンペーン」キックオフイベントの開催 (hyogo.lg.jp)

 

株式会社アシックスはプロギングイベントの実施や、スポーツウェアを回収・リサイクルしてエコバッグ「グリーンバッグ」の原材料として使用する資源循環に取り組んでいます。

 

※「兵庫ユニバーサルマラソン2023」にてスポーツウェアの回収

https://www.kankyo.pref.hyogo.lg.jp/download_file/view/27470/23235

 

今後の方向性

今後は、2030年「プラスチックの発生抑制・再使用・再生利用・リニューアブルの進展」、2050年「温室効果ガス排出量実質ゼロとプラスチック資源循環(3R+リニューアブル)をともに実現」を目指した取組の強化に向け、現在取り組んでいる内容の深化や、地域での取組を全県に広げる等の横展開を進めるとともに、テーマの新規設定や、連携して取り組む主体を追加する等、プラスチック資源循環コンソーシアムの拡大を図ってまいります。

上記取組にご興味をお持ちいただいた企業様は、お電話やメール(kankyouseibika@pref.hyogo.lg.jp)でのご相談をお受けさせていただくことも可能ですので、お気軽に下記連絡先までご連絡いただければ幸いです。