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外来生物

 

 兵庫県では、県内において特に影響が大きいと考えられる外来生物をリスト化し、これらへの基本的な対応方策をわかりやすくとりまとめた、「生物多様性に悪影響を及ぼす外来生物への対応」を作成し、外来生物への基本的な対応方策の普及啓発を進めています。

 外来生物への対応を適切に行い、地域の生物多様性の保全を進めるために、行政をはじめ、県民、NPO等環境活動団体、事業者などのそれぞれの主体が影響を抑止する行動を進めていくことが求められています。

 

1 生物多様性に悪影響を及ぼす外来生物への対応(全文)

 

本 文

 

兵庫県の外来生物(ブラックリスト)

 

平成22年以降のブラックリストへの追加等

H22. 7. 6 (維管束植物)メリケントキンソウ
H23. 8.26 (貝類)オオクビキレガイ
H24. 6.21 (維管束植物)メドハギ、ヤマハギ (削除)ヒメイワダレ
H25.10.30 (魚類)ソウギョ (維管束植物)オオバナミズキンバイ 

H28.10.18 (両生類)アフリカツメガエル 

R01.10.30 (維管束植物)エフクレタヌキモ 

 

2 外来生物法関係

 外来生物法では、オオクチバス(ブラックバス)、ブルーギル、オオキンケイギクなどの特定外来生物を飼育することや野外へ放つことなどを原則禁止しています!!

 ◎禁止されていること

 ・飼育、栽培、保管及び運搬すること(飼養等)

 ・輸入すること

 ・野外へ放つ、植える及びまくこと  など

  外来生物法(外部サイトへリンク)

  特定外来生物等一覧(外部サイトへリンク)

 

※ アリゲーターガーを含むガー科全種及びガー科の交雑種やクビアカツヤカミキリ等16種類が、新たに特定外来生物に指定されます

 平成29年11月21日、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律施行令の一部を改正する政令」が閣議決定されたことを受け、アリゲーターガーを含むガー科全種及びガー科の交雑種等、16種類が新たに特定外来生物に指定されます。指定された種は、飼育・栽培、運搬、輸入、野外への放出、譲渡などが規制されます。その他の指定種や施行時期等、詳細は環境省ホームページをご覧ください。

 

3 外来生物への対応について

(1)定着前の外来生物への対応

  (外来生物予防3原則【入れない・捨てない・拡げない】の徹底)

  広範囲に定着した外来生物を除去することは非常に困難であるため、外来生物の定着を予防することが大変重要です。

 また、侵入してしまった場合は、侵入初期段階で除去することが最も効果的でコストも少なくてすみます。

 ①入れない:悪影響を及ぼすかもしれない外来生物を安易に国内、県内に入れないようにする。

 ②捨てない:飼育している外来生物を野外に捨てないようにする。

 ③拡げない:すでに野外にいる外来生物は他地域に拡げないようにする。

 

※ 特定外来生物「ヒアリ(Solenopsis invicta)」及び「アカカミアリ(Solenopsis geminata)」について

 平成29年5月以降、神戸市及び尼崎市で確認された「ヒアリ」及び「アカカミアリ」については、次のホームページをご覧ください。

 

(2)定着した外来生物への対応

  外来生物が定着している場合は、それぞれの主体が積極的に除去・防除するなどの対応が必要です。

 

※ 兵庫県内で確認されている主な外来生物

 以下の外来生物を発見した場合は、当該土地所有者、施設管理者等で駆除していただくとともに、不明な点がありましたら環境省近畿地方環境事務所(電話:06-4792-0706)、または兵庫県農政環境部環境創造局自然環境課(電話:078-362-3274)までご連絡ください。

 

 ①セアカゴケグモ・ハイイロゴケグモ

 雌の個体は毒を持っており、攻撃性はないものの、触ると噛まれることがあります。噛まれた事例のほとんどは軽傷ですが、筋肉麻痺など重症化することもあるため、素手では触らないようにするとともに、噛まれた場合は速やかに医療機関にご相談ください。また市販の家庭用殺虫剤や靴で踏みつぶす等により駆除が可能です。詳細は環境省作成のチラシをご覧ください。

 ②アルゼンチンアリ

 県内では、ポートアイランドを中心とする神戸市内での生息が確認されています。行列を作って屋内に侵入し、人に対する不快感・恐怖感を与えるほか、農業や生態系への被害が報告されています。駆除には市販のスプレー敷殺虫剤や液状殺虫剤の直接散布、ベイト剤(毒餌)の設置等が有効です。詳細は神戸市ホームページ環境省作成の「アルゼンチンアリ防除の手引き」をご覧ください。

 

4 その他

 ペットを飼う場合のお願い!!

 ・アカミミガメワニガメアリゲーターガーなどの外来生物は、寿命が長く、非常に大きくなります。

 ・これらの動物の衝動的な購入・入手は避け、まずは、その動物の寿命が尽きるまで責任を持って飼育できるかをよく考えましょう。

 ・ペットとして飼う場合は、絶対に野外に放つことはせず、最期まで責任を持って飼いましょう。