・兵庫県森林動物研究センターは、人と野生動物の共生拠点として2007(H19)年に開設、野生動物の生態や生息状況の把握、共生のための対策等の情報を発信しています。
・減少する野生動物がいる一方で、増えすぎたシカやイノシシ、アライグマ等による農林業被害や住居侵入等による生活・人身被害などが大きな問題となっています。
・今後、多くの方に野生動物への関心を高めてもらえるよう、仮想空間上で、野性動物の生態を知り、関わり方等を体感していただける機会を提供したいと考えています。
人と野生動物の調和のとれた共存に向けて
兵庫県森林動物研究センターは、兵庫県丹波篠山市出身で、霊長類学の世界的権威である故・河合雅雄氏の提言等をもとに検討を重ね、氏を初代所長として設立されました。 センターでは、現在も東大や東京農工大から名誉所長、所長を迎え、兵庫県立大の教授・准教授からなる研究員と県行政からの森林動物専門員が、野生動物の生態や獣害対策について日本をリードする調査・研究・普及を行っています。 国内で行われている獣害対策は、やはり捕獲が中心ですが、当センターでは、「人と野生動物と森林などの自然環境の調和のとれた共存」を目指すべく、他に類を見ない長年の調査データや研究成果から導かれた被害管理・個体数管理・生息地管理(ワイルドライフマネジメント)によって、その実現に向けた取組を進めています。
この共存という考え方を広げるためには、野生動物の真の姿を知っていただくことが まず大切であり、生態や行動について、誰もが理解しやすい映像にすることで、それが 伝わっていく可能性がさらに広がると考えています。
しかし、野山に生息し夜に頻繁に行動する野生動物は、様々な方向からの撮影や、鮮明な映像化は非常に困難です。そこで、一般の方にとっても動物の生態を理解しやすく、また、専門家・研究者にも有用なものとなるよう、動物の生態を再現した映像を3Dなど先端の映像技術を駆使して仮想空間上に再現しようと考え、本プロジェクトを立ち上げました。
森林動物研究センター魅力発信等強化プロジェクト ~野生動物の生態・被害対策をリアルに体験!~
森林動物研究センターの役割は、野生動物の生態や個体数、生息地の状況等の基礎データを収集・分析し、科学的根拠に基づく農林業被害対策を実施するとともに、人と野生動物のあつれきを軽減していくことで、両者が共存しうる社会の構築を目指すことにあります。
長年の調査・研究によって、本センターに は、定点カメラの映像、GPSによる野生動物 の移動情報などの生態情報のほか、骨格標本や剥製などの動物標本等、膨大なデータが蓄積されています。 本プロジェクトでは、これらの生態情報や動物標本をもとに、従来のグラフやイラスト、写真、ビデオでは、伝えきれなかった野生動物の生態や農林業被害の状況とその対策等を、よりリアルに仮想空間上の3D映像によって表現したいと考えています。
普段見ることができない山奥の、あるいは暗闇の中での動物たちはどのような行動をとっているのかや、科学的根拠に基づく獣害対策についてご覧いただくことで、より多くの方に、野生動物への理解・関心を深めていただき、人と野生動物の共生についてお考えいただくきっかけとなるよう進めてまいります。
森林動物研究センターホームページはこちら ⇒ https://wmi-hyogo.jp/
ご寄附の手続き
ご寄附の申し込みは、以下の2つの方法があります。
1 ふるさと納税ポータルサイト ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」「楽天ふるさと納税」を利用すると、クレジット払いにより、寄附のお申し出から、寄附金のお支払いまで、ワンストップでご寄附いただくことができます。
2 寄附申出書による申し込み 「寄附申出書Word、寄附申出書PDF」に必要事項(住所、氏名、連絡先等)をご記入の上、①窓口での直接申込、②郵便、③電子メール、④FAXのいずれかの方法でお申し込みください。
※クレジット払いはご利用できませんのでご注意ください。
送付先
〒669-3842 兵庫県丹波市青垣町沢野940
兵庫県森林動物研究センター 業務部
E-mail: shinrindobutsukenkyu@pref.hyogo.lg.jp
F A X : 0795-80-5506