兵庫県の北部 鳥取県境の扇ノ山山麓に広がる上山高原は、自然性の高いブナ林と人の営みの中で育まれてきたススキ草原があり、それらが一体となってイヌワシやツキノワグマなどに代表される、貴重で豊かな生態系を育んできました。
「上山高原エコミュージアム」は、この上山高原と麓の集落などを舞台に、自然環境の保全や、環境と共生した暮らしを学び実践する場づくりを、地域住民はじめ多様な主体の参画と協働により進めていくものです。
兵庫県の北部 鳥取県境の扇ノ山山麓に広がる上山高原は、自然性の高いブナ林と人の営みの中で育まれてきたススキ草原があり、それらが一体となってイヌワシやツキノワグマなどに代表される、貴重で豊かな生態系を育んできました。
「上山高原エコミュージアム」は、この上山高原と麓の集落などを舞台に、自然環境の保全や、環境と共生した暮らしを学び実践する場づくりを、地域住民はじめ多様な主体の参画と協働により進めていくものです。
上山高原の位置
秋の上山高原
★上山高原の概要★
上山高原は、兵庫県北西部に位置する新温泉町の南西部、鳥取県境近くにあり、氷ノ山後山那岐山国定公園に指定されており、山陰海岸ジオパークの一部をなしています。また、高原の東側から北側にかけては、但馬山岳県立自然公園が国定公園を取りまくように設定されています。
上山高原一帯は、扇ノ山(標高1,309.8m)さらに大ヅッコ(標高1,273m)を最高峰として、北に長く広がる火山活動により形成された火山地帯を呈しています。
上山(946m)は、かつての火山活動でできたスコリア丘で、周辺は、緩斜準平原に火山性堆積物が堆積しており、なだらかな台地を形成しています。比較的均質な火山岩で覆われているため、浸食作用が進んでいません。
高原地帯をのぞく山頂部から高原及び高原から麓にかけては、浸食作用の影響により急峻な地形が形成されています。特に、高原から山麓にかけては、谷の開折・浸食が著しく進行しており、台地上の高原部に樹枝状に急峻な開折谷を形成しており、高原部から麓にかけては多くの滝が存在しています。
山陰海岸ジオパーク (外部サイトへリンク)
上山(スコリア丘)
火山岩から流れ落ちる名瀑 霧ヶ滝
★エコミュージアムとは?★
地域をまるごと「生きた博物館」として、地域のさまざまな有形、無形の資源を、地域の人々が中心となって活かしつつ保全する取組で、地域活性化にも役立てていくものです。
★上山高原エコミュージアムの運営★
「上山高原エコミュージアム」は貴重で豊かな自然を、県民共有の財産として、次代に継承するとともに、環境保全の取組を地域振興にもリンクさせ、継続的な取組となることを目指し、地元住民(NPO法人)、兵庫県及び新温泉町の参画・協働により、プログラムの実施や自然再生などの活動を進めています。
当初、地元運営準備組織「上山高原エコミュージアム準備会」が設立(平成14年7月)され、自然復元活動やプログラムの試行などさまざまな準備活動を行ってきましたが、本格的な運営を行っていくため、平成16年7月に「特定非営利活動法人上山高原エコミュージアム」が設立されました。
平成18年7月には、奥八田中学校跡地に、上山高原のビジターセンターである「上山高原ふるさと館」が完成し、同NPO法人の活動拠点となっています。
・上山高原エコミュージアム(仮称)基本計画(概要版)(PDF1.82MB)
上山高原ふるさと館
☆☆「特定非営利活動法人 上山高原エコミュージアム」の概要☆☆
1 設立の趣旨
上山高原や麓の奥八田の集落などをまるごと生きた博物館ととらえ、地域の有形、無形の資源を活かしつつ保全・再生する「上山高原エコミュージアム」の取組を通して、貴重で豊かな自然を守り育むとともに、自然と共生してきた地域の暮らしに息づく知恵を学び活かし、広く情報発信することにより地域内外の交流を図り、もって、かけがえのない自然を次代に継承するとともに、地域の活性化に寄与する。
2 取組内容
① 自然復元活動等自然環境の保全・創造
② 上山高原エコミュージアムを構成する地域資源の保全・創造
③ プログラムの企画・立案・運営
④ 上山高原エコミュージアムに関する普及・啓発 等
3 会費
横スクロール
・正会員 | 2,000円/年 |
・賛助会員 1口 | 3,000円/年 |
・上山エコクラブ会員 | 1,000円/年 |
※ 法人についての詳しい内容や入会申し込みについては同法人事務局にお問い合わせください。
特定非営利活動法人上山高原エコミュージアム(外部サイトへリンク)
★上山高原の自然再生★
特定非営利活動法人上山高原エコミュージアムのメンバーを中心に、都市住民、専門家、行政が協働し、ススキ草原やブナ林の復元などの自然再生事業やモニタリングを実施しています。
詳しくは、「上山高原の自然再生」ページをご覧ください。
★上山高原の各種イベントプログラム★
特定非営利活動法人上山高原エコミュージアムでは、上山高原やその周辺の自然資産を活かした様々なイベントプログラムを実施しています。
詳しくは、同法人事務局にお問い合わせください。
上山高原エコミュージアムイベントプログラム(外部サイトへリンク)
【お問い合わせ先】
特定非営利活動法人 上山高原エコミュージアム
〔事務局〕
〒669-6953兵庫県美方郡新温泉町石橋757-1 上山高原ふるさと館内
TEL0796-99-4600 FAX0796-99-4601
E-mail ueyama-eco@yumenet.tv
URL http://www.ueyamakogen-eco.net/ (外部サイトへリンク)
【交通】
「大阪・神戸から」
中国自動車道「吉川JCT」で舞鶴若狭道に乗換、「春日IC」下車、北近畿豊岡道に乗換、「八鹿氷ノ山IC」で下車
国道9号線に入り、約1時間進み、左手に「おもしろ昆虫化石館」の看板(青地に白文字)が見えると、集落の方へ左折(鳥取県との県境「蒲生トンネル」のすぐ手前です)
【神戸からの所要時間 約3時間】
「姫路から」
播但道「和田山JCT」で北近畿豊岡道に乗換、「八鹿氷ノ山IC」で下車(以降、上記と同様)
【姫路からの所要時間 約2時間30分】