●コース概要
栗柄奥バス停を出発し、八柱神社に立ち寄り、気合いを入れつつ一路御嶽(三嶽※)山頂を目指します。しばらくすると愛染窟が現れ、その奥には愛染明王の石仏が祀られています。愛染窟を過ぎると傾斜がきつくなり「修験道場の地」と思わせる急な岩場が続きます。しばらくすると自生シャクナゲが群生している西の覗に着きます。ここからもう一踏ん張りすると御嶽(三嶽)山頂に到達します。山頂は昼食をとって休憩するにはもってこいの場所です。ここから大嶽(大岳)寺跡、鳥居堂跡を過ぎてしばらく進むと、「丹波篠山 黒岡川沿いの里を訪ねるみち」との分岐点にさしかかります。コースは火打岩集落の方に向かい、長い下り坂を下りて下まで着くとようやく民家が現れ、民家の脇をぬけて道路に出ると火打岩バス停に到着します。
本コースは「修験道場の地」を感じる厳しさと「多紀連山」を感じる美しさ・雄大さを兼ねている素晴らしいコースです。
コースマップ(クリックで拡大表示されます。)
●栗柄不動(滝の宮)
御嶽修験道場の最終の行「水行」をした滝壺があり、この滝壺には石仏の「倶利伽藍不動明王」が祀られています。毎年1月3日には大護摩焚き火渡りの儀が行われています。
●愛染窟
西ヶ嶽北の中腹にある天然の岩窟で、およそ6mほどの岩窟の中には明王の石仏が祀られています。室町時代に大和国大峯山をモデルとして修験者の行場としてんだ岩窟堂です。
●大嶽(大岳)寺「みたけじ」跡
山岳仏教が盛んであった頃、丹波修験道場の中心であった大岳寺は来襲した吉野大峯山の僧兵によって滅亡しましたが、今なお残る平石の20個の礎石が当時の面影を偲ばせます。
●西の覗
かつて修験者の行場として利用されていた場所で、後ろから抱えられたまま下界を望む修行が行われてきました。ここからは多紀連山の絶景を望むことができます。
●御嶽(三嶽※)、西ヶ嶽、小金ヶ嶽
標高793mの御嶽(三嶽)は四方の遠望が素晴らしく、西側が最高峰で三角点があり、東側に石室があります。標高726mの小金ヶ嶽の岩肌には奇岩が露出し、視界が広いため展望がよく、修験道場の山として知られています。標高727mの西ヶ嶽の山形は雄大で、岩場に咲くシャクナゲの花とのコントラストが美しく特徴的です。
※国土地理院発行の地図には”三嶽“と記載されています。
アクセス
JR篠山口駅から 神姫グリーンバス 草山温泉行き 栗柄奥バス停下車
JR篠山口駅(日本交通篠山営業所)から 乗合タクシー 火打岩行き 火打岩停留所下車
問い合わせ先
兵庫県自然・鳥獣共生課 (078)362-3318
丹波篠山市商工観光課 (079)552-6907
交通機関問い合わせ先
バス/神姫グリーンバス(篠山営業所) (079)552-1157
乗合タクシー/日本交通(篠山営業所) (079)594-1188