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但馬御火浦 漁火のみち

●コースの概要

 余部駅を出発し、明治末期に東洋一の橋りょうとして建設され、一部が展望施設として現地保存されている旧余部鉄橋と、2010年に完成した新しい余部鉄橋を間近に眺めながら坂道を下り、県道を横断すると左手に伊岐佐神社があります。海岸沿いに曲がりくねった登り道を進んで行くと、平家伝説が今なお残る御崎集落に着きます。

 

 御崎集落を通り、山道を登ると御崎の灯台が見えてきます。海抜274m余り、日本一高いところにあるこの灯台からは、雄大な日本海の大パノラマを楽しめます。ここから山道を進めば、断崖絶壁の山の上にある神秘的な美伊神社に行くことができます。

 

 コースは灯台からアップダウンしながら曲がりくねった林道を進んで行き、海岸には鋸岬や但馬御火浦を見ることができます。谷間に位置する小さな三尾集落が見えてくると、終点の三尾バス停はすぐそこです。

 

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                   コースマップ(クリックで拡大表示されます。)

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●旧余部鉄橋(旧余部橋りょう)

 旧余部鉄橋は、明治45年1月に完成した東洋随一の鋼トレッスル橋で、我が国有数の橋梁として、当地域だけでなく、多方面から多くの人々が訪れる観光名所として親しまれてきました。しかし、昭和61年12月の列車転落事故を契機に、架け替えに向けた取り組みがなされ、平成22年8月に現在の余部橋梁が完成しました。

約100年間山陰本線の運行を支えてきた旧余部鉄橋の歴史を後世に継承するとともに、人々の交流を促す観光拠点とするため、鉄橋の一部(餘部駅側の3橋脚3スパン)を展望施設として残した「空の駅」が整備されています。

明治末期に建設され、また適切な補修により1世紀にわたり、ほぼ建設当時の姿を残した貴重な土木遺産として、土木学会選奨土木遺産に認定されています。

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●御崎の灯台(余部埼灯台)

 日本一高い場所にある灯台として知られている御崎の灯台は、海抜が284m余りで、光の届く距離が73kmにも及び、夜の日本海を行きかう船の安全を見守っています。

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●但馬御火浦

 新温泉町岸田川河口から香美町の伊笹岬までの海岸一帯は、名勝「但馬御火浦」として国の天然記念物に指定されています。遊覧船に乗り、海から探勝することもできます。

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●御崎集落(百手の儀式)

 御崎集落は、1185年壇の浦の戦いで敗れた平家の武将がたどり着いた地とされ、平内神社で行われる「百手の儀式」は、平家の再興を矢の的に託したものと言われています。

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●旭洞門

 鋸岬のちょうど中間部に位置し、船上からこの洞門越しに見る朝日が絶好であることから「旭洞門」と呼ばれています。

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●三尾大島

 島全体が六角形の柱状節理の形状で、世界でも稀な美しい景観であることから、天然記念物に指定されています。また、その形状から別名「鮑島」とも呼ばれています。

指導標の見方

自然歩道のコースには、道の分かれ目や迷いやすい所に道標を設置してあります。

(道標には、矢印だけのものと、コースの見所ポイントまでの距離が表示してあるものがあります。)

 

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アクセス

      JR山陰本線 余部駅下車

      JR浜坂駅から 町民バス三尾行き 三尾バス停下車

問い合わせ先

      兵庫県自然・鳥獣共生課   (078)362-3318

      香美町観光商工課       (0796)36-3355

      新温泉町商工観光課      (0796)82-5625

 

交通機関問い合わせ先

      JR/JR西日本お客様センター (0570)00-2486、または (06)4960-8686

      バス/香美町民バス(受託事業者:全但バス湯村温泉営業所) (0796)92-0137