〇クビアカツヤカミキリのフラス発見にご協力ください!
クビアカツヤカミキリは、サクラ、モモ、ウメなど主にバラ科の樹木に発生し、枯死させる特定外来生物です。クビアカツヤカミキリの幼虫は、樹木に寄生し、内部を食い荒らし枯らしてしまいます。
近年、隣接の府県でも侵入が確認されていましたが、兵庫県内では明石市内で初めて発見されました(令和4年6月)。神戸市内でも発見されています(同年7月)。また、芦屋市内と明石市内では、フラス※が確認されています(芦屋市:同年7月、8月、明石市:9月)。
特に10月末頃までは、フラスが排出される時期です。サクラなどの木の根元などで見つかる場合が多いです。
見つけた場合は、兵庫県または、お住いの自治体窓口にご連絡をお願いします。
※フラス…木くずと幼虫が排出するフンが混ざったもの
★チラシ
★県内の発見情報は下記ファイルをご確認ください。
★防除方法等につきましては、下記ファイルをご確認ください。
クビアカツヤカミキリの防除法(国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所)
〇クビアカツヤカミキリについて
・原産地
南ロシア、モンゴル、中国、台湾、朝鮮半島、ベトナム
・体長
2-4cm(触角は含まない)
・特徴
胸部(クビのような部分)が赤色。全体は少し青みがかった黒色。ツヤがある。
・生態
<幼虫>
樹の中で2~3年かけて成長し、成虫になると樹から出てくる。4月から10月頃まで、幼虫は、「フラス」と呼ばれる食べた木屑と糞が混
ざったものを、幹や枝に開けた孔(排糞孔)から大量に排出する。
<成虫>
6月から8月頃発生し、樹に楕円の脱出孔を空け脱出する。
樹皮に産卵する。1匹のメスから1000個以上産卵した例があるなど、非常に繁殖力が強い。
成虫の寿命は2週間~1ヵ月。成虫は越冬しない。
・被害樹木
サクラ、ウメ、モモ、スモモ、ハナモモ、アンズ、サクランボ等 バラ科の樹木
・主な被害
幼虫は生きている樹に寄生し、樹の内部を食い荒らします。被害 が進行すると、木は弱り、枯死し、最後は伐倒します。
果樹園では農業被害、街路樹では景観被害、人身被害に繋がります。
・法律
平成30年1月に「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」の特定外来生物に指定されました。
飼養、保管、運搬、輸入、野外への放出等が禁止されています。
〇こんな状況を発見したら
・フラス(春~秋)
幼虫は樹木内にいるため通常見えませんが、被害は生きている樹木の幹や根から幼虫が排出するフラスの特徴から、概ね判断することができます。
大量のフラスやうどん状に固まったフラスなど、クビアカツヤカミキリによるものと疑わしい状況を発見した場合は、可能な範囲で写真を撮るなどし、自然・鳥獣共生課またはお近くの市町担当課等までご連絡をお願いします。
・成虫(初夏~夏)
成虫を発見した場合は、速やかに物理的に叩き潰す等、捕殺してください。
〇HPをご覧の皆様
クビアカツヤカミキリ被害の普及啓発のため、当HPクビアカツヤカミキリの画像データを配布しています。出典を明記し自由に利用いただけます。普及啓発用パンフレット、HPなどを作る際に、是非ご利用ください。
なお、本画像の著作権者は「兵庫県」です。「提供:兵庫県」などと表記してお使いください。
<県内初確認個体>
<成虫>
<フラス>
<排糞孔>
<脱出孔>
<伐木>