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第2部 第3章 美しい環境の創造

 

第1節 さわやかみどり空間の創出

 

第1 ゆとりのある空間の確保

 

▼コラム

 

 安らぎを感じるさわやかな空間の創造に県民自らが取り組むことを広げるための普及啓発やセミナーの開催を行っている。

 

1 さわやかな県土づくりの普及啓発

 

 コンクールの実施やみどりの賞の授与をはじめ、各種広報媒体を活用して、県民への普及啓発を進めている。

 

(1)第20回ひょうご花と緑のコンクールの実施

 

 県民による花や緑に満ちたまちづくりの促進を図るため、家庭や職場・学校・まちかど等で四季折々に育てられている花や緑の優良事例を顕彰している。

○募集部門  家庭緑化部門、学園緑化部門、職域緑化部門、コミュニティ緑化部門、市町等緑化部門

○応募件数208件(平成14年度)

○表彰件数110件(平成14年度)

 

(2)みどりの賞の授与

 

 県民運動の啓発と参加意欲の高揚を図るため、緑化・環境美化・まちづくりなど日常的で身近な活動により、さわやかな県土づくりの推進に貢献した個人や団体を顕彰している。

○授与件数45件(平成13年度)

 

(3)「みどりの日」の普及啓発

 

 緑豊かな自然と県土の形成及び県民生活の向上に資するため、「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」という「みどりの日」の趣旨を広く普及啓発している。

○普及啓発用種子の配布 20,000袋

 

2 緑化セミナーの開催

 

 緑化活動のより一層の普及を図るため、緑化活動団体のリーダーとして活動している指導者及び市町緑化担当者等を対象として、緑化技術等実践に役立つ研修を実施している。

○参加人員300人(平成14年度)

 

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コラム

 

 建築物の屋上や壁面の緑化は、植物が建物を覆うことや植物の蒸発散作用により建物への蓄熱が抑えられ、ヒートアイランド現象の緩和に効果を有することから、近年、注目を集めています。

 

屋上緑化等の主な効果

身近な環境改善効果…火災延焼防止、空気の浄化、騒音低減、豊かさ安らぎ感の向上

経済的効果…建築物の保護効果、省エネルギー効果、集客・宣伝効果

都市の環境改善効果…ヒートアイランド等の軽減、雨水流出の緩和、都市景観の向上

 

 建築物の屋上や壁面の緑化は、こうした様々な効果を有し、緑化可能地が限られた都市部において総合的な緑化を進めていく上で、公園や街路樹の整備等とともに重要な役割を果たすことから、兵庫県では建築物を新たに緑化スペースとしてとらえ、建築物の緑化を推進しています。

 

第2 豊かで多様なみどりの創出

 

「さわやかみどり創造プラン」に基づき、豊かで多様な緑を創出するため、緑の量の創出や質の向上、県民の主体的参画による緑化の推進等の取り組みを総合的に推進している。

 

1 さわやかみどり創造プランの推進

 

 「さわやかみどり創造プラン」(計画期間:平成13~22年度)は、県の緑に関する施策の長期的な方向を示す総合計画であるとともに、県民、NPO、事業者、行政等が参画と協働により取り組む指針として、平成13年3月に策定した。

 「確保を超えて創造へ」を推進コンセプトに緑の"量に加え、質に配慮した緑の創造"をめざし、緑の量の創出や質の向上、県民の主体的参画による緑化の推進に関する取り組みを総合的に推進している。

 緑の量の創出については、新たな手法を導入した今後のモデルとなる緑の創造、地球温暖化防止の一環となる二酸化炭素の吸収源の確保を図る緑づくり、循環型社会の基盤となる緑づくり、緑のまとまりやつながりを重視した緑のネットワークづくりに重点的に取り組んでいく。

 また、緑の質の向上については、"植える"ことから"育てる"ことを重視し、緑を適切に維持管理するとともに、地域特性を踏まえた緑の保全、創造を進めていく。

 さらに、県民の主体的参画による緑化の推進については21世紀の成熟社会に対応した"参画と協働"による新たな緑の保全・創出の仕組みづくりを進めていく。

 

2 屋上緑化等の推進

 

 建築物の緑化に関する義務やその実効性を確保する計画の届出、勧告及び公表について規定した改正「環境の保全と創造に関する条例」を、平成14年10月1日から施行している。

 また、民間施設における取り組みを支援するための補助制度及び低利融資制度を創設するとともに、県施設である県立生活科学研究所及び本庁舎2号館においてモデルとなる屋上緑化を実施する。

 

3 さわやかみどり創造のための基金助成

 

 県が公共事業等によって減少させた緑の機能を長期的な視点から確保するため、その財源を緑化基金へ拠出し、森林など緑の有するさまざまな公益的機能を高めるための事業など、さわやかみどり創造のための施策を進めている。

 

(1)緑のパトロールの実施

 

 植樹後の維持管理と地域の風景と調和した修景緑化を推進するために、「緑のパトロール隊」を設置して、道路沿線の樹木の育成、管理状況の点検指導を行うとともに、緑化活動を行う住民の育成・支援を行っている。

〔主な事業〕

ア.公共施設等の樹木の育成、管理状況の点検指導

イ.点検結果に基づく応急措置

ウ.住民団体に対する資材提供

エ.民有地等の修景緑化(道路沿線の緑化)

・配置状況(神戸を除く9地域に配置)

  緑のパトロール隊 18人

 

(2)緑の協力員の設置

 

 緑のパトロール隊と連携して、ボランティアで地域の緑化を進めていく「緑の協力員」を設置し、緑化活動の一層の促進を図っている。

〔主な活動内容〕

ア.緑化活動団体のリーダ一の育成

イ.緑化活動団体相互の交流を促進するための支援、情報提供

ウ.緑化の相談、指導及び緑のパトロール隊派遺の要請

エ.緑のパトロール隊に対する公共施設等の要点検箇所についての情報提供

・配置状況(神戸を除く9地域に配置)

緑の協力員 200人

 

(3)花のあるみちづくり事業

 

 花と緑あふれるさわやかな県土を創造するとともに、本県のイメージアップを図るため、プランターの設置やワイルドフラワーによる花のあるみちづくりを進めている。

〔対象路線〕

国道175号など37のモデル路線

 

(4)県民運動による緑化推進事業

 

 県民運動による「さわやかみどり創造プラン」の着実な推進を図るため、緑化活動の場づくりとしての重点的な緑化等を進めるとともに、自治会・緑の少年団等の緑化活動を支援している。

ア.自治会等による民有地等の緑化事業

イ.住民組織の育成・支援

ウ.地域コミュニティによる緑の保全・創出システム事業

 

(5)花と緑のまちづくり研究所の運営支援

 

 さわやかな県土づくりの積極的な推進を図るため、幅広く関連分野の専門家の英知を結集し、花と緑による美しい地域景観の創造に関して、調査研究及び提言を行うとともに、市町等の行う事業や県民の実践活動への支援を行っている。

ア.花と緑を中心とする地域景観の創出手法等に関する調査及び研究

イ.市町、民間団体及び県民等の行う実践活動に対する指導、助言

ウ.機関誌の発行など県民、実践活動団体等に対する普及啓発

エ.緑の協力員の研修の実施

オ.ガーデンクラブ連合組織の設立支援

 

4 ひょうごグリーンネットワーク事業

 

 被災地の緑を取り戻し、「いのちある街」に再生するために開始された「ひょうごグリーンネットワーク」運動の呼びかけにより全国から提供された寄附金、苗木を受入れ、被災地の復興に合わせ、樹木の植栽を進めている。

 

第2-3-1表 ひょうごグリーンネットワークによる植樹実施状況

2_3_1hs.gif

 

5 植樹植林運動の展開

 

 道路、公園、学校等公共施設の緑化のための植樹や植林を進めるほか、県民運動としての緑化運動を支援するため、サツキ、ツツジ、アジサイなどの花木を養成し配布している。

○養成本数約4万本

 

 

第2節 自然とふれあいの場の整備

 

第1 自然豊かな親しみやすい水辺空間の創造

 

 水がわれわれに与えてきた風土と文化を子孫に継承するため、水質浄化はもちろんのこと、うるおいと親しみのある水辺空間の保全と創出を行うことにより、水とのふれあいを促進している。

 

1 流域水環境保全創造指針

 

 河川流域の水質、水量、水生生物、水辺地等の水に係る環境の保全と創造のための総合的な流域水環境保全創造指針を定め、流域の特性に応じ良好な水環境の保全と水辺空閤の創造をめざした取り組みを推進している。

 

2 水辺空間の整備

 

 河川、海岸、ダム、砂防、港湾なとの水辺空間について、県民が水と緑に親しみ、ふれあえる場を創出するため、千種川等で、ふるさとの川整備事業を実施するとともに、武庫川では水辺区間とまちづくりを一体的整備するマイタウン・マイリバー整備事業を実施している。さらに、青野ダムでダム湖利用適正化の推進に引き続き取り組んでいる。

 加えて、岩戸川(市川町)ほかで渓流の環境に配慮した砂防事業を実施するとともに、尼崎西宮芦屋港ほかにおいて、親水機能を高める港湾環境整備事業を実施する。

 

 

 

第2 良好な景観の形成

 

 長い歴史の中で積み重ねられ構築されてきた風景と伝統的なまちなみは、地域の文化を代表するものであることから、美しい景観の形成を促進するための施策を展開している。

 

1 景観の形成等に関する条例の施行

 

 さわやかな県土づくりの一環として、優れた景観の形成等を図ることを目的に制定した。条例の柱である「景観形成地区の指定」「風景形成地域の指定」「大規模建築物等の届け出」等の円滑かつ積極的な運用により、現存している優れた景観の保全と魅カある新たな景観の創造を推進している。

 

2 緑豊かな地域環境の形成に関する条例の施行

 

 地域の独自性と主体性を生かしつつ、適正な土地利用の推進、森林の保全、緑化の推進並びに擾れた景観の形成により、緑豊かな地域環境を形成し、自然的環境と調和した潤いのある地域社会の実現を図っている。

 

3 屋外広告物条例の施行

 

 屋外広告物の持つ機能や役割に配慮しつつ、

 美観風致を維持し快適な生活空間を創造するため、広告景観対策を実施している。

 

4 廃自動車問題対策

 

 地域の美観を損なう廃自動車等の屋外保管に対して、保管方法について協議・協定等を行うことにより、環境の美化の促進を図っている。

 

 

第3 自然とのふれあいの推進

 

▼コラム 氷ノ山後山那岐山国定公園 -氷ノ山-

▼コラム 近畿自然歩道とは

 

 豊かな自然とその生態系を県民共有の財産として次の世代に引き継ぐため、地球環境保全の視点から生態系の破壊を未然に防止し、エコロジカルな地域づくりを進めるための施策を展開している。

 

1 自然公園の利用と施設の整備等

 

(1)自然公園の利用

 

 国立公園、国定公園及び県立自然公園の利用者数は、平成13年は約3,085万人であった。(第2-3-2表)。

 

第2-3-2表 自然公園利用者数

2_3_2hs.gif

 

(2)自然公園施設の整備等

 

 自然とのふれあいの場である自然公園において、利用者が安全で快適に自然とふれあえる場づくりを進めるため、公園計画の利用計画に基づき、施設を計画的に整備し、更新、維持管理を行っている。

 

ア 笠形山千ヶ峰県立自然公園利用拠点の整備

公園利用の拠点として、ビジターセンター及び自然学習のためのフィールドを整備している。

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場 所

整備年度
施 設 名
八千代町
大屋
平成
12年度
コテージ棟の建築及び
センター棟の用地造成
平成
13年度
センター棟の建築、
小川の再整備、植裁
平成
14年度
トイレ及び炊事棟、体験施設
及びフィールドの整備

 

イ 県立六甲山自然保護センターの管理・運営

六甲山の自然を写真パネル・標本などにより紹介する展示、研修及び休憩の場として管理運営している。

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場 所

内 容
利用者数

神戸市灘区六甲山町
(記念碑台)

展示室・レクチャールーム・
事務室
31,603人
(14年度)

 

ウ ハチ高原野営場における公衆トイレの再整備

氷ノ山後山那岐山国定公園を代表する野

営場の老朽化したトイレ(昭和46年築)を再整備する。

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路線延長等

約590km(1日コースの計)
4ルート(65コース)

整備年度

平成9年度~14年度
施  設
標識類、休憩所、トイレ等
平成9~13年度
山陽路ルート、淡路島ルート、日本海沿岸ルート、子午線円山川ルート
整備延長約500km
平成14年度
子午線円山川ルート等
整備延長約90km

 

(3)近畿自然歩道の整備

 

 全国をネットワークする長距離自然歩道の一環として、近畿自然歩道の県内ルートを、既存の道路等を活用して整備している。

 

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路線延長等

約590km(1日コースの計) 4ルート(65コース)

整備年度

平成9年度~14年度
施  設
標識類、休憩所、トイレ等
平成9~13年度
山陽路ルート、淡路島ルート、日本海沿岸ルート、子午線円山川ルート 整備延長約500km
平成14年度
子午線円山川ルート等               整備延長約90km

 

2 県立南但馬自然学校の運営

 

 県立南但馬自然学校は、朝来群山県立自然公園の一画にあり、広大な自然環境を活用して、野生味あふれる「ふれあい体験」ができる自然学校受入施設である。

 分散型の生活棟が6棟、雨の中でもファイアーができる大屋根広場、そのほか、食堂棟、浴室棟、自然観察館、但馬ふるさと館、フレッシュエアーテント、屋外キッチン、自然観察路などの施設が整備されている。

 平成13年度は、自然学校利用約3万1千人、自然学校以外の利用約1万2千人が、自然とのふれあい、人とのふれあい、地域とのふれあい活動を展開した。

 また、自然学校の児童の受け入れだけでなく、教員を対象とした自然学校指導者講座、一般・大学生、施設職員を対象とした自然学校指導者養成研修を実施するとともに、自然学校の先導的プログラム開発や自然学校に関する調査研究、さらには、自然学校の情報提供を行っている。

 

3 三木山森林公園の運営

 

 三木山森林公園は、多様な森林を育成し、豊かな緑の中で勤労者をはじめ広く県民の文化活動及びレクリエーション活動の促進を図ることによって、森林とのふれあいを深めることができる公園である。

 公園区域は約81haの広がりがあって、森林はコナラ等の落葉広葉樹が多く、新緑・緑陰・紅葉・冬枯れといった四季折々の雑木林の美しい姿を提供しており、来園者は平成10年度約40万人同11年度約46万人、同12年度約47万人、そして同13年度約54万人と増加しており、多くの県民に利用されている。

 この森林内に、大芝生広場・イベント広場をはじめ、森の文化館(音楽ホール・展示ホール等)・森のクラフト館・茶室・森のバーべキュー広場等の利用施設を点在的に配置しており、森のコンサート・親子木工教室・野烏観察会等の森を媒介とした各種イベントの開催により、これらの施設の利用促進を図るとともに、人と森林とのふれあいを深めている。

 

第2-3-1図 自然公園配置及び自然歩道図(平成14年3月31日現在)

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4 丹波の森公苑の運営

 

 生活創造センターの第1号施設である丹波森公苑は緑豊かな森とのふれあいや創作活動への主体的な取り組み、地域や世代を超えた交流などが展開される丹波の森構想の推進拠点であり、また、新しいライフスタイルづくりやこころ豊かな丹波づくりの活動・交流拠点の場となる施設である。

・設置場所

 氷上郡柏原町柏原5600

・主要施設

 生活創造センター(会議・セミナー室、多目的室、創作工房等)ホール(プロセニアム形式の舞台(800人収容)、練習室・楽屋、アトリエ(絵画棟、彫刻棟)

スポーツ施設(多目的グラウンド、テニスコ一ト8面)親水河川、芝生広場、イベント広場、主幹園路等(注釈プロセニアム形式:)

・主要事業

 丹波の森づくり(森づくりポランティア養成等)、生活創造センターの運営(研究会議の設置等)、生達学習社会への支援(生活創造大学の開催等)、芸術文化活動への支援(国際音楽祭等)、青少年活動への支援、県民ネットワークの形成、自立する消費者活動への支援の各事業

 

5 森とのふれあいの促進

 森林地域等の自然環境の保全・創出等について県民の自主的な参加のもとに実践活動を行うことにより、森とのふれあいを促進している。

・「ひょうご森の倶楽部」への支援

森とのふれあいを通じ、森と親しみ、森に対する理解を深めることを目的として"森林ボランティア親林隊"が中心となって設立された「ひょうご森の倶楽部」に支援を行っている。

 

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コラム

▼氷ノ山後山那岐山国定公園 -氷ノ山-

c114.jpg県下第一の高峰(1,510m)。山頂部は緩やかであるが、山腹は急しゅんな地形となっている。ブナや山頂付近の高山性の植物、古生沼にみられる北方系の湿地植生など、県下で最も規模が大きく、貴重な自然の多い地域である。イヌワシ、ツキノワグマが生息する。 

 

 
 
 
 

▼近畿自然歩道とは
近畿自然歩道は、多様性に富んだ自然公園などの自然や、各地に点在する古都や寺院に代表される地域の歴史資源を帯状に結び、身近に地域の自然や歴史とふれあえるように既存の道を選び、標識等を整備した「みち」です。

 

【整備された標識類】
 c115_1.jpg c115_2.jpg
(総合案内標識写真) (指導標写真)

 

 

 

 

 

第4 特色ある地域環境の創造

 

 地域の自然条件、時代の文化、人々の暮らし方等を反映し、ゆとりとうるおいに満ちた個性と魅力にあふれたまちづくりを行うため、緑化をはじめとする県民運動が活発に展開できるよう支援を行っている。

 

1 全県花いっぱい運動の推進

 

 淡路花博を契機にその理念を継続し、全県で花をいかしたまちづくりを県民運動として推進するため、現在、県及び市町等で個別に実施されている各種花づくり支援事業や県内各地の花づくり活動団体等との連携を図ることにより、新たに「全県花いっぱい運動」として展開し、美しい兵庫の実現を目指す。

 

2 花いっぱい推進事業

 

 花と緑のまちづくり実践グループの活動に必要な種子・資材等を提供し、県民による緑化活動の活性化を図っている。

○花の基地づくり

 

3 淡路景観園芸学校の運営

 

 花と緑によるゆとりと潤いのある美しい環境の創造に資するための景観園芸に関する教授研究を行うことにより、景観園芸について指導的役割を果たすことができる者を養成するとともに、景観園芸に関する知識及び技術を蓄積し、その普及を図り、もって人と自然が共生する安全かつ快適なまちづくりに寄与することを目的とする淡路景観園芸学校を平成11年4月に津名郡北淡町野島常盤に開設し連営している。

 

4 あわじ花回廊構想の推進

 

 明石海峡大橋の開通やジャパンフローラ2000の開催等、国内外から多くの人々が訪れる大交流時代を迎えた淡路島において、豊かな自然環境を守り育てるとともに、まちなみ、屋外広告、ごみ等、その背景となる景観・環境の整備を図りつつ、花と緑の美しい空間が、点から線へ、さらに面へと広がるよう、自然と人の営みの調和した共生社会をつくり上げることを目的とした「あわじ花回廊構想」を推進している。

 この構想に基づく、緑花推進、広告景観形成、ごみの散乱防止等の具体的な実践活動を、それぞれの事業者(行政、関係団体、企業、住民等)がそれぞれの立場で展開することにより、優れた地域景観の形成をめざす淡路公園島構想の一層の進展を図り、世界に開かれた公園島の創造に資する。