本県の環境行政の基本目標である「共生と循環の環境適合型社会」を実現していくためには、兵庫県の環境分野における現状と課題を踏まえ、県民、事業者、行政等のあらゆる主体が、全ての環境分野に渡る多種多様な取組を、総合的かつ計画的に推進していくことが重要となる。
このため、こうした様々な取組・施策の共通基盤となる4つの事項を「目標達成への基本戦略」として位置づけ、重点的に展開していくこととしている。
第1 「ひょうごエコ・ライフスタイル」の創造
今日の豊かな生活水準を支えてきた大量消費・大量廃棄型のライフスタイルや社会経済システムが、今や環境へ過大な負荷をかけるものとなっており、県民一人ひとりの暮らしや産業活動によって引き起こされた環境問題が深刻さを増し、人類の生存さえも揺るがす重大な課題となってきている。
このため、現状の枠組みの中での努力にとどまらず、生活行動や経済活動自身を環境への配慮が組み込まれたものに変革することが必要となる。
この解決に向け、県民、事業者、行政等全ての主体が、様々な機会を捉えて知識や経験を拡げ、環境に対する意識を高め、環境にやさしいライフスタイルを提案し、県民の共通認識として、新しい豊かさを持った、健康で文化的で環境に配慮した「ひょうごエコ・ライフスタイル」を創造していく。
また、意識の変化を実践に結びつけ、県民等各主体の自発的、積極的な取組をより一層活性化していく。
こども環境会議