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第3部 第2章 自然環境の保全と美しい環境の創造

 

第1節 自然環境の保全

 

第1 自然環境の保全

<コラム>特定鳥獣保護管理計画とは?

1 地形と気象

 兵庫県は、地形的にみると、標高1,000m内外の中国山地がやや北寄りに東西に走り、日本海側と瀬戸内海側との分水れいをなし、その東は加古川の谷によって丹波山地に相対している。南東部には六甲隆起帯があり、明石海峡を経て淡路島に続いている。
 但馬海岸は、典型的な沈降型海岸地形で、いわゆるリアス式海岸となっている。これにひきかえ、大阪湾から姫路に至る海岸は、六甲隆起帯にあるため、隆起型の直線的で単調な海岸を示している。揖保川以西と淡路島南西部は沈降型の海岸地形である。
 平野は、瀬戸内海に流れる諸河川の三角州と六甲隆起運動との複合効果により、大阪湾及び播磨灘に面したところに海岸平野として発達している。これに対して、日本海側は、沈降型の地殻運動の性格を強く反映して広い海岸平野の発達はなく、各河川沿いに細長い谷底平野が見られるだけである。
 気候も、中国山地及び丹波山地を境にして、その北と南で大きく異なっており、冬の日照時間と降水量に顕著に差が現れる。すなわち、日本海側は降雪日が多いのに反して、瀬戸内側は晴天続きで異常乾燥の状態を呈する。
 年平均気温は、淡路島南部で15℃~16℃、瀬戸内海沿岸で14.5℃~15℃、中央山地で13℃~14℃、日本海側で14.3℃~15℃となっており、南北差は小さい。特に、日本海沿岸で比較的温暖な気候となっているのは、対馬暖流の影響によるものである。
 降水量は、播磨灘沿岸が最も少なく1,200㎜程度、これにより北に行くにつれて増加し、中央山地で1,500~1,600㎜、日本海沿岸では播磨灘沿岸の約2倍となっている。淡路島では南へ行くほど多くなり、淡路島南部は1,400㎜程度である。

 

2 植生

 自然環境の状況を把握する一つの方法として「植生自然度」がある。これは、人為の加わっていない自然草原や原生林から市街地や造成地などの植生のほとんど残存しない地区までを改変の程度の少ない順に10から1までランクづけしたものであり、土地の自然性がどの程度残されているかを示す指標となる。
 兵庫県の植生自然度の分布をみると、植生自然度7の一般に二次林とよばれているコナラ林やアカマツ林が最も広い面積を占めており、植生自然度2の耕作地、緑の多い住宅地がこれに次いで広い面積となっている(資料編第6-1表参照)。
 一方、数ある植物群落のうち、原生林や湿原など学術上重要なものや保護の必要なものとして、「兵庫県版レッドデータブック-2003-」において県内で409カ所が選定されている。
 このうち、常緑広葉樹林は159群落あり、そのうちの大半は神社、寺院、仏閣の周りに残っている樹林となっている。このことから、県下の自然林の保全に、いわゆる「社寺林」が極めて大きな役割を果たしていることがわかる。
 常緑広葉樹林としてあげられた群落の多くは、暖帯域の低山帯を主領域とするもので、中でもスダジイ、コジイで特徴づけられているシイ型森林が半数を占めている。これに次いで、暖帯上部を主領域とするウラジロガシ、シラカシ、ツクバネガシなどが優占するカシ型の森林が目につく。
 乾燥気候下の県南部臨海地のがけ状地に見られ
るウバメガシ林は7群落選ばれているが、特異なケースとして海岸から約40㎞の内陸に生育している西脇市の西光寺山や砂浜に生育している洲本市の成ケ島があげられる。
 一方、タブが優占するタブ型の森林は4群落選ばれているが、県南部に位置するものは御津町室津の賀茂神社のイスノキ・タブ林として、ただ1群落しか残存していない。そのほか、暖帯林としては、ヒメユズリハ林、イヌマキ林、シリブカガシ林、イチイガシ林が含まれている。
 落葉広葉樹林と針葉樹林は併せて79群落あり、いわゆる中間温帯域の群落としては、モミ・ツガ型の森林、イヌブナ林が中央山地の南部に残存している。一方、アスナロ林、カシワ林が日本海側に残存していて、瀬戸内気候との相違をよく反映している。
 温帯域の群落では、ブナ林と谷あいの緩傾斜地に成立するトチノキ林があげられている。
 湿地植生は56群落あり、その一つは、西宮市の甲山周辺にみられるように低海抜地の泥炭たい積のない湿地にヌマガヤ、ミカヅキグサなど北方・.高地系の湿原草本、モウセンゴケ、ミミカキグサなどを含むものである。
 他は、村岡町の大沼、関宮町の古生沼などにみられるようにミズゴケ類やヤマドリゼンマイを伴った高層湿原的性格をもった湿原群落である。
 草地植生は14群落あり、砥峰高原や鉢伏高原のススキ草原など火入れや草刈りなどの人間活動によって維持されてきたものが多い。
 河辺植生と池沼植生は併せて67群落あり、そのうちの半数近くは播磨東部のため池に生育している。
 海浜植生は21群落あり、数少なくなった海岸砂丘の海浜植物群落とシバナなどの塩沼地植物群落がある。
 このほかに、ツメレンゲ、マツバランなどの岩上植物群落やシャクナゲ個体群などがある。
(注)群落の数は群落複合を含む数で、複数の異なるタイプの群落を含む群落複合は重複して計上している。

 

3 自然環境保全地域等の指定

 県下の貴重な自然環境や身近で大切な自然環境を保全し、次世代に引き継ぐため、「環境の保全と創造に関する条例」に基づき、自然環境保全地域、環境緑地保全地域、自然海浜保全地区及び郷土記念物を指定し、指定地域等の中で行う一定の行為については、許可又は届出を要することとして保全を図っている。現在の県下の指定状況は、第3-2-1表のとおりである。

 

第3-2-1表 自然環境保全地域等の指定状況

(平成15年3月末現在)

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4 貴重な野生生物等の保全

(1)改訂・兵庫の貴重な自然(兵庫県版レッドデータブック2003)

 貴重な野生生物、地形・地質など優れた自然を積極的に保全していくため、兵庫県として保全の対象とすべきものを明確にし、その分布状況を把握することを目的として、平成7年3月に「兵庫の貴重な自然(兵庫県版レッドデータブック)」を作成したが、その後、新たな情報の蓄積や前回作成時にあまり得られなかった生物情報の収集が進んできたため、平成10年度より改訂作業に着手し、その結果を平成15年3月に「改訂・兵庫の貴重な自然(兵庫県版レッドデータブック2003)」として取りまとめた。
 県下の動物、植物、植物群落、地形・地質・自然景観を対象に選定し、貴重性の高いものからA、B、Cのランク付けを行い評価をした。調査結果の概要とランク区分は第3-2-2表のとおりである。今回の改訂の特徴は、選定・評価の対象として新たに動物ではクモ類、ウニ類、ナマコ類、甲殻類、星口類、ユムシ類、ゴカイ類、花虫類を、植物では蘚苔類を加えたことと、植物群落において、前回あまり情報が得られていなかった湿地や海浜、草原などを選定したことである。

 

第3-2-2表  調査結果の概要とランク区分

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(2)貴重な自然生態系保全・再生活動への支援

 「環境の保全と創造に関する条例」において、絶滅のおそれのある貴重な野生動植物種及び生態系を保全するために、保存を図るべき種と生息地・生育地の指定、指定地域内での捕獲・殺傷・採取・損傷の禁止、土地の改変行為等の制限を規定している。
 また、「兵庫県立自然公園条例」においては、指定動植物の捕獲・採取等の規制や湿原など指定区域内への立ち入り規制、公園管理団体との風景地保護協定の締結による自然公園管理の水準向上等を規定している。
 さらに、「自然再生推進法」が、平成15年1月1日に施行され、地域主導のボトムアップ型で進める自然再生事業について、その推進の枠組みが定められたところである。
 このため、現在、「改訂・兵庫の貴重な自然(兵庫県版レッドデータブック2003)」を基に、貴重性が高く、緊急に保護対策が必要であると考えられる動植物の生息地・生育地の生態系を保全・再生するための調査及び関係機関等との調整を進めている。

 

5 上山高原エコミュージアム

 イヌワシなど貴重な野生生物が生息する温泉町上山高原とその周辺地において、豊かな自然環境の保全や自然と共生した地域の暮らしを学び実践する「自然環境保全・利用のモデル拠点」づくりを県民の参画と協働により進める。17年度オープンに向け地域住民を主体とした運営体制の整備を図るとともに、ススキ草原やブナ林復元等の自然再生活動、自然観察プログラム、施設整備等を実施する。
・自然再生活動や自然観察等プログラム試行
・イヌワシ生息状況調査等モニタリング調査
・地域住民主体の運営組織整備
・高原部山小屋、遊歩道の整備、休憩所等の整備、ビジターセンター展示内容検討

 

6 野生鳥獣の保護管理

(1)鳥獣

 県下の野生鳥獣は、変化に富む自然環境条件により、生息する種類は豊富で鳥類330種、獣類29種が記録されている。
 鳥類は、氷ノ山、扇ノ山(各県設鳥獣保護区)など標高700m以上の山岳地帯に、イヌワシ、クマタカなどの大型ワシタカ類、キバシリ、ゴジュウカラ、コマドリ、コルリなど森林性の小鳥類が生息、繁殖している。
 また、冬期には加古川市平荘湖、伊丹市昆陽池、姫路市市川河川敷(各県設鳥獣保護区)などにカモ類が多数渡来し、春秋期には西宮市浜甲子園干潟(国設鳥獣保護区)などにシギ・チドリ類が渡来する。
 しかし、各種の開発により鳥類の生息環境が縮小され特に、瀬戸内沿岸のヨシ原の壊滅によるオオヨシキリ、ヨシゴイ、バンなどへの影響が大きい。
 一方、ヒヨドリ、ムクドリ、カラス類、キジバト、ドバトなど都市型鳥類が増加傾向にあり、農作物及び生活環境に被害を与えている。
 獣類は、ニホンカモシカ、ヒグマ等一部の種類を除いて多くの種類が生息し、特徴的なものはイノシシ、シカ、サル、ツキノワグマなどである。イノシシは全県に広く生息している。シカは阪神地区、播磨東南部を除く広い地域に生息している。サルは多紀連山、大河内町、南光町、美方町、村岡町、竹野町、洲本市などに群れで生息している。
 これらの獣類は、各種の開発などによる自然環境の変化に伴い里山又は耕地に出没し、農林作物に被害を与えている。ツキノワグマは中国山地の氷ノ山・鉢伏山系及び東床尾山系に少数生息し、しばしば里山地帯に出没する。
 しかし、近年、各種開発などによる環境の変化に伴い、大型鳥類及び生息環境許容度の狭い鳥獣は著しく減少し、一部都市生息型のドバト、カラス類、チョウセンイタチ、里山に生息するシカ、イノシシなどを除いては、その生息数は、全体的に漸減の傾向にある。このため、第9次鳥獣保護事業計画(平成14.4.1~平成19.3.31)により、鳥獣の保護に努めることとしている。

 

 ア 鳥獣保護区の指定

 野生鳥獣の保護繁殖を図るため、鳥獣保護区を設定し、さらに、鳥獣保護区内で特に鳥獣の保護繁殖上重要な区域については、特別保護地区を指定している。

 

 イ 休猟区の指定

 狩猟鳥獣の増加を図るために、3年以内の期間を定めて設定している。平成14年度は1力所1,950haを設定した。

 

 ウ 銃猟禁止区域の指定

 銃猟により、人畜などに危害を及ぼすおそれのある区域を危険防止のため設定している。平成14年度は2カ所715haを新規設定し、2力所349haを拡大した。
 平成15年4月1日現在の鳥獣保護区等の設定状況は第3-2-3表のとおりである。

 

第3-2-3表 鳥獣保護区等の指定状況

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区  分個所数面積(ha)
鳥獣保護区
(内特別保護地区)
97
(11)
43,750
(1,397)
休猟区 4 6,854
銃猟禁止区域 133 190,545

 

 エ 鳥獣保護員の配置

 鳥獣保護思想の普及啓発、鳥獣保護区等の管理、狩猟の取り締まり等を行うため鳥獣保護員を各県民局に配置している。
・鳥獣保護員  48名

 

 オ 狩猟の適正化

 狩猟免許や狩猟者登録等を通じて狩猟の永続性を図るとともに、狩猟取り締まりや安全指導による事故の未然防止を図っている。また、農林作物等に被害を与える有害鳥獣については必要に応じて捕獲許可を行い駆除を図っている。
・平成14年度 狩猟者登録証交付5,847件
 有害鳥獣駆除捕獲許可6,858件

 

 カ その他の動物

 わが国の中央部に位置し、気侯や地形も変化に富んでいる兵庫県は南方系の動物と北方系の動物の分布の接点ともなっており、多様な動物の生息が見られるとともに、多くの動物の分布の限界ともなっている。
 本県を特徴づける動物としては、両生類では世界最大の両生類で「生きた化石」といわれるオオサンショウウオが内陸部の河川に生息しており、国の特別天然記念物に指定され保護されている。また、小型サンショウウオ類のアベサンショウウオは但馬地域に生息しているが、全国で兵庫県、京都府、福井県にのみ生息が知られている。
 は虫類では、全国で瀬戸内海沿岸地域の一部に分布が限られているタワヤモリが家島群島及び淡路島の一部に生息している。
 淡水魚類では、兵庫県が分布の東限になっているオヤニラミが河川の中流から上流に生息している。
 昆虫類としては、全国でも極めて限られた場所でしか生息が確認されておらず、最も絶滅のおそれが強い昆虫の一つと考えられているベッコウトンボが県内のため池で確認されている。また、河川の汽水域のアシ原に生息するヒヌマイトトンボは県内では円山川流域で平成4年6月に初めて生息が確認されている。さらに、湧水湿地に生息するヒメタイコウチは全国で兵庫県南部と伊勢湾周辺のみに分布する昆虫である。

 
 

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コラム

 

▼特定鳥獣保護管理計画とは?

 

 特定鳥獣保護管理計画は、平成11年の鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律の一部改正により創設され、シカのように地域的に著しく増加、またはクマのように著しく減少している個体群に対し、科学的知見を踏まえ幅広い関係者の合意を図りつつ、個体数や生息密度の明確な目標を設定し、科学的、計画的に保護管理することによって、人と野生鳥獣との共存を図る計画であり、「地域個体群の長期にわたる安定的な存続」を目的としている。
 具体的には、個体数管理、生息環境管理、被害防除対策を中心として計画の実施に取り組んでいるが、これらは行政界を超えた連携や、狩猟者、農林業者の協力が不可欠である。また計画に基づき事業を実施した後は、事業の実施効果をモニタリングし、その結果をフィードバックすることで目標や事業内容を随時変更したり、次期計画に反映したりし、現時点で科学的に解明されていない点などに、柔軟に対応するようにしている。
 兵庫県においては、現在「シカ保護管理計画」を策定し、地域個体群の健全な維持を図りつつ早急な農林業被害の軽減を図ることに努めている。

 

第2 すぐれた自然の風景地の保護

 

1 自然公園地域の指定

 すぐれた自然の風景地を保護するとともに、利用の増進や保健・休養・自然学習に役立てるため「自然公園法」により環境大臣が国立公園及び国定公園を、「兵庫県立自然公園条例」により知事が県立自然公園を指定している。

 現在、県内では、これらの公園面積は県土の約20%を占め、県内のすぐれた自然の風景地の保護を図るとともに、県民の自然とのふれあい促進に重要な役割を果たしている。(資料編第6-5表

 

第3-2-4表 県内の自然公園の指定状況

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2 自然公園の保護

(1)自然公園の保護管理

 自然公園のすぐれた自然を保護するため、自然公園を特別保護地区、特別地域、普通地域に区分し(資料編第6-4表参照)、その地区内における開発行為(工作物の新築、木竹の伐採、土地の形状変更など)について規制している。それらの許可などの状況は第3-2-5表のとおりである。

 

第3-2-5表 自然公園許可届け出等の処理状況

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(2)美化清掃活動(自然公園)

 自然公園には多くの人々が訪れているが、散乱ごみの問題は、自然環境の保全上も、利用者に不快感を与えないためにも解消する必要がある。自然公園法では、国・県・市町・地元が協力して国立公園内の公共の場所における自然環境を清潔に維持するものとしている。

 そのため、昭和52年度に「兵庫県自然公園美化推進協議会」が設立され、国立公園内の主要な利用地域において、ごみ等の廃棄物の収集・処分の事業を実施するとともに「ごみ持ち帰り」の啓発運動を推進しており、県はこの協議会に対し、清掃活動費の一部を支出している。

 

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団体名重点清掃地域
兵庫県自然公園
美化推進協議会
(瀬戸内海国立公園)
六甲山、慶野松原、鳴門岬、赤穂御崎、由良・三熊山

(山陰海岸国立公園)
玄武洞、竹野、香住、浜坂

 

(3)自然公園指導員の設置

 自然公園の風景を保護し、その利用の適正化、動植物の保護、自然環境の美化及び事故の予防を図るため、環境省により委嘱された自然公園指導員が、利用者の指導、情報収集等を行っている。現在、本県では62名の指導員が活躍している。

 

(4)自然公園の公園計画の策定・見直し

 自然公園のすぐれた風致景観の適切な保護と利用を促進するため、公園計画の見直しを進めている。

 

 

 

第3 自然保護活動の推進

 

1 自然保護指導員の配置

 自然環境の保全と自然の適正利用に関する思想の普及啓発を図るため、自然についての高度な知識・経験を有する者を自然保護指導員として配置し、自然環境の保全活動を積極的に推進している。

 

(1)現員    40人

(2)活動内容

・自然公園、自然環境保全地域等の巡回

・自然保護、自然の適正利用の指導

 

2 自然観察指導者研修会の開催

 自然観察等の指導に携わる者の資質向上を図るため、(社)兵庫県自然保護協会と共催で、研修会を開催している。

・平成15年度  9月開催

         竹野スノーケルセンター・

         ビジターセンター

 

3 ナチュラルウオッチャー制度の実施

 県民の自然観察活動を促進するとともに、自然環境の保全を県民参加のもとに推進するためナチュラルウオッチャー制度を(財)ひょうご環境創造協会の協力を得て実施する。

 ナチュラルウオッチャーは県民から募集し、登録者には「活動の手引き」や情報誌「自然とともに」(年3回発行)を送付するとともに、貴重な自然等に関する情報の収集、提供に取り組んでいる。

 

・平成15年12月末現在登録者数11,021名

 

第2節 美しい環境の創造


第1 さわやかみどり空間の創出

<コラム>屋上緑化

 

1 ゆとりのある空間の確保

 安らぎを感じるさわやかな空間の創造に県民自らが取り組むことを広げるための普及啓発やセミナーの開催を行っている。

 

(1)花と緑あふれる美しい兵庫づくり

 コンクールの実施やみどりの賞の授与をはじめ、各種広報媒体を活用して、県民への普及啓発を進めている。

 

ア ひょうご花と緑のコンクールの実施

 県民による花や緑に満ちたまちづくりの促進を図るため、家庭や職場・学校・まちかど等で四季折々に育てられている花や緑の優良事例を顕彰している。

○募集部門  家庭緑化部門、学園緑化部門、職域緑化部門、
        コミュニティ緑化部門
○応募件数208件(平成14年度)
○表彰件数110件(平成14年度)

 

 

イ みどりの賞の授与

 県民運動の啓発と参加意欲の高揚を図るため、緑化・環境美化・まちづくりなど日常的で身近な活動により、さわやかな県土づくりの推進に貢献した個人や団体を顕彰している。

○授与件数15件(平成14年度)

 

ウ 「みどりの日」の普及啓発

 緑豊かな自然につつまれた県土の形成及び県民生活の向上に資するため、「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」という「みどりの日」の趣旨を広く普及啓発している。

○普及啓発用種子の配布 20,000袋

 

(2)緑化セミナーの開催

 県民による緑化活動のより一層の普及を図るため、緑化活動団体のリーダーとして活動している指導者及び市町緑化担当者等を対象として、緑化技術等実践に役立つセミナーを開催している。

○参加人員300人(平成15年度)

 

2 豊かで多様なみどりの創出

  「さわやかみどり創造プラン」に基づき、豊かで多様な緑を創出するため、緑の量の創出や質の向上、県民の主体的参画による緑化の推進等の取り組みを総合的に推進している。

 

(1)さわやかみどり創造プランの推進

 「さわやかみどり創造プラン」(計画期間:平成13~22年度)は、県の緑に関する施策の長期的な方向を示す総合計画であるとともに、県民、NPO、事業者、行政等が参画と協働により取り組む指針として、平成13年3月に策定した。
 「確保を超えて創造へ」を推進コンセプトに緑の"量に加え、質に配慮した緑の創造"をめざし、緑の量の創出や質の向上、県民の主体的参画による緑化の推進に関する取り組みを総合的に推進している。
 緑の量の創出については、①新たな手法を導入した今後のモデルとなる緑の創造②地球温暖化防止の一環となる二酸化炭素の吸収源の確保を図る緑づくり③循環型社会の基盤となる緑づくり④緑のまとまりやつながりを重視した緑のネットワークづくりに重点的に取り組んでいく。
 また、緑の質の向上については、"植える"ことから"育てる"ことを重視し、緑を適切に維持管理するとともに、地域特性を踏まえた緑の保全、創造を進めていく。
 さらに、県民の主体的参画による緑化の推進については21世紀の成熟社会に対応した"参画と協働"による新たな緑の保全・創出の仕組みづくりを進めていく。

 

(2)屋上緑化等の推進

 建築物の緑化に関する義務やその実効性を確保する計画の届け出、勧告及び公表について規定した改正「環境の保全と創造に関する条例」を、平成14年10月1日から施行している。
 また、民間施設における取り組みを支援するため、助成制度及び低利融資制度を創設している。
 さらに、県既存施設において、モデルとなる屋上緑化等の整備を進めており、平成14年度は本庁舎2号館及び県立生活科学研究所で実施し、平成15年度は姫路総合庁舎で行うこととしている。

 

(3)さわやかみどり創造のための基金助成

 県が公共事業等によって減少させた緑の機能を長期的な視点から確保するため、その財源を緑化基金へ拠出し、森林など緑の有するさまざまな公益的機能を高めるための事業など、さわやかみどり創造のための施策を進めている。

ア 緑のパトロールの実施

 植樹後の維持管理と地域の風景と調和した修景緑化を推進するために、「緑のパトロール隊」を設置して、道路沿線の樹木の育成、管理状況の点検指導を行うとともに、緑化活動を行う住民の育成・支援を行っている。

〔主な事業〕

(ア)公共施設等の樹木の育成、管理状況の点検指導

(イ)点検結果に基づく応急措置

(ウ)住民団体に対する資材提供

(エ)民有地等の修景緑化(道路沿線の緑化)

・配置状況(神戸を除く9地域に配置)

  緑のパトロール隊 18人

 

イ 緑の協力員の設置

 緑のパトロール隊と連携して、ボランティアで地域の緑化を進めていく「緑の協力員」を設置し、緑化活動の一層の促進を図っている。

〔主な活動内容〕

(ア)緑化活動団体のリーダ一の育成

(イ)緑化活動団体相互の交流を促進するための支援、情報提供

(ウ)緑化の相談、指導及び緑のパトロール隊派遺の要請

(エ)緑のパトロール隊に対する公共施設等の要点検個所についての情報提供

・配置状況(神戸を除く9地域に配置)
 緑の協力員 200人

 

ウ 花のあるみちづくり事業

 花と緑あふれるさわやかな県土を創造するとともに、本県のイメージアップを図るため、プランターの設置やワイルドフラワーによる花のあるみちづくりを進めている。

〔対象路線〕

 国道175号など37のモデル路線

 

エ 県民運動等による緑化推進事業

 県民運動による「さわやかみどり創造プラン」の着実な推進を図るため、地域住民の緑化活動の場づくりや、県民・企業等による植樹活動を支援している。

(ア)住民組織の育成・支援

(イ)地域コミュニティによる緑の保全・創出システム事業

(ウ)県民植樹支援事業

(エ)企業等イメージアップ植樹支援事業

 

オ 花と緑のまちづくり研究所の運営支援

 さわやかな県土づくりの積極的な推進を図るため、幅広く関連分野の専門家の英知を結集し、花と緑による美しい地域景観の創造に関して、調査研究及び提言を行うとともに、市町等の行う事業や県民の実践活動への支援を行っている。

(ア)花と緑を中心とする地域景観の創出手法等に関する調査及び研究

(イ)市町、民間団体及び県民等の行う実践活動に対する指導、助言

(ウ)機関誌の発行など県民、実践活動団体等に対する普及啓発

(エ)緑の協力員の研修の実施

(オ)ガーデンクラブ連合組織の設立支援

 

(4)ひょうごグリーンネットワーク事業

 被災地の緑を取り戻し、「いのちある街」に再生するために開始された「ひょうごグリーンネットワーク」運動の呼びかけにより全国から提供された寄付金等を受け入れ、被災地の復興に合わせ、樹木の植栽を進めている。

 

第3-2-6表 ひょうごグリーンネットワークによる植樹実施状況

(平成15年3月末現在)

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区  分植樹本数
(平成8年度からの累計)
寄付金による植樹事業 133,052本
提供苗木による植樹事業 16,702本
グリーンボランティアによる植樹 155,157本
304,911本

 

(5)緑化活動バンクモデル事業

 県民の身近な場所で植樹など緑化活動ができる緑化可能地を掘り起こし、県民に情報提供するとともに、活動地提供者と緑化活動希望者のマッチング事業を阪神南及び淡路地域でモデル的に実施する。

 

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コラム

▼屋上緑化

建築物の屋上や壁面の緑化は、植物が建物を覆うことや植物の蒸発散作用により建物への蓄熱が抑えられ、ヒートアイランド現象の緩和に効果を有することから、近年、注目を集めています。

 屋上緑化等の主な効果
  身近な環境改善効果…火災延焼防止、空気の浄化、騒音低減、豊かさ安らぎ感の向上
  経済的効果…建築物の保護効果、省エネルギー効果、集客・宣伝効果
  都市の環境改善効果…ヒートアイランド等の軽減、雨水流出の緩和、都市景観の向上

 建築物の屋上や壁面の緑化は、こうした様々な効果を有し、緑化可能地が限られた都市部において総合的な緑化を進めていく上で、公園や街路樹の整備等とともに重要な役割を果たすことから、兵庫県では建築物を新たに緑化スペースとしてとらえ、建築物の緑化を推進しています。

 

第2 自然とふれあいの場の整備

<コラム>笠形山千ヶ峰県立自然公園-笠形山-

<コラム>近畿自然歩道コース紹介

 

1 自然豊かな親しみやすい水辺空間の創造

 

 水がわれわれに与えてきた風土と文化を子孫に継承するため、水質浄化はもちろんのこと、うるおいと親しみのある水辺空間の保全と創出を行うことにより、水とのふれあいを促進している。

 

(1)流域水環境保全創造指針

 河川流域の水質、水量、水生生物、水辺地等の水にかかる環境の保全と創造のための総合的な流域水環境保全創造指針を定め、流域の特性に応じ良好な水環境の保全と水辺空閤の創造をめざした取り組みを推進している。

 

(2)水辺空間の整備

 河川、海岸、ダム、砂防、港湾などの水辺空間について、県民が水と緑に親しみ、ふれあえる場を創出するため、千種川等で、ふるさとの川整備事業を実施するとともに、武庫川では水辺区間とまちづくりを一体的に整備するマイタウン・マイリバー整備事業を実施している。さらに、青野ダムでダム湖利用適正化の推進に引き続き取り組んでいる。

 加えて、岩戸川(市川町)ほかで渓流の環境に配慮した砂防事業を実施するとともに、尼崎西宮芦屋港ほかにおいて、親水機能を高める港湾環境整備事業等を実施する。

 

2 良好な景観の形成

 

 長い歴史の中で積み重ねられ構築されてきた風景と伝統的なまちなみは、地域の文化を代表するものであることから、美しい景観の形成を促進するための施策を展開している。

 

(1)景観の形成等に関する条例の施行

 さわやかな県土づくりの一環として、優れた景観の形成等を図ることを目的に制定した。条例の柱である「景観形成地区の指定」「風景形成地域の指定」「大規模建築物等の届出」等の円滑かつ積極的な運用により、現存している優れた景観の保全と魅力ある新たな景観の創造を推進している。

 

(2)緑豊かな地域環境の形成に関する条例の施行

 地域の独自性と主体性を生かしつつ、適正な土地利用の推進、森林の保全、緑化の推進並びに優れた景観の形成により、緑豊かな地域環境を形成し、自然的環境と調和した潤いのある地域社会の実現を図っている。

 

(3)屋外広告物条例の施行

 屋外広告物の持つ機能や役割に配慮しつつ、美観風致を維持し快適な生活空間を創造するため、広告景観対策を実施している。

 

3 自然とのふれあいの推進

 

 豊かな自然とその生態系を県民共有の財産として次の世代に引き継ぐため、地球環境保全の視点から生態系の破壊を未然に防止し、エコロジカルな地域づくりを進めるための施策を展開している。

 

(1)自然公園の利用と施設の整備等

ア 自然公園の利用

 国立公園、国定公園及び県立自然公園の利用者数は、平成14年は約3,198万人であった。(第3-2-7表)

 

第3-2-7表 自然公園利用者数

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イ 自然公園施設の整備等

 自然とのふれあいの場である自然公園において、利用者が安全で快適に自然とふれあえる場づくりを進めるため、公園計画の利用計画に基づき、施設を計画的に整備し、更新、維持管理を行っている。

(ア)自然公園施設の再整備

 公園利用の拠点として、老朽化や機能が低下した野営場・公衆トイレ・園路等の施設の再整備を行う。

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場 所整備年度再  整  備  内  容
香住町今子 平成15年度 ・公衆トイレ等の水洗化
・キャンプサイトの再整備(オートキャンプ対応)
波賀町原 平成15年度 ・公衆水洗トイレの再整備
・園路の再整備(透水性遊歩道)

 

(イ)上山高原エコミュージアム事業の推進

 上山高原のエコミュージアム活動の推進を支援するフィールドの施設整備を行う。

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場 所整備年度再  整  備  内  容
温泉町
上山高原
平成15
年  度
・避難小屋の建築
・自然学習歩道の整備(丸太階段・木道)
平成16
年  度
・自然学習歩道の整備(歩道・鎖場・学習案内版)
・サブ拠点2カ所 駐車場
平成17
年  度
・ビジターセンター1棟 駐車場(~18年度)
・自然学習歩道の整備(歩道・案内板等)

 

(ウ)県立六甲山自然保護センターの管理運営

 六甲山の自然を写真パネル・標本などにより紹介する展示、研修及び休憩の場として管理運営している。

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場  所内  容利用者数
神戸市灘区六甲山町
(記念碑台)
展示室・レクチャールーム・事務室 34,108人
(15年度)

 

ウ 近畿自然歩道の利活用

 県のホームページでのコース紹介やイベントの開催などにより、近畿自然歩道の積極的な利活用を図る。

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路線延長 約590㎞(1日コースの合計)
完成年度 平成14年度
施 設 標識類、休憩所、トイレ等
路 線 山陽路ルート、淡路島ルート、日本海沿岸ルート、
子午線円山川ルートの4ルート(65の1日コースがある)
その他 兵庫県環境局のホームページで紹介
URL http://www.kankyo.pref.hyogo.lg.jp/

 

(2)県立南但馬自然学校の運営

 県立南但馬自然学校は、朝来群山県立自然公園の一画にあり、広大な自然環境を活用して、野生味あふれる「ふれあい体験」ができる自然学校受け入れ施設である。

 分散型の生活棟が6棟、雨の中でもファイアーができる大屋根広場、そのほか、食堂棟、浴室棟、自然観察館、但馬ふるさと館、フレッシュエアーテント、野外キッチン、自然観察路などの施設が整備されている。

 平成14年度は、自然学校利用延べ約3万人、自然学校以外の利用延べ約1万5千人が、自然とのふれあい、人とのふれあい、地域とのふれあい活動を展開した。

 また、自然学校の児童の受け入れだけでなく、教員を対象とした自然学校指導者講座、一般・大学生、施設職員を対象とした自然学校指導者養成研修を実施するとともに、自然学校の先導的プログラム開発や自然学校に関する調査研究、さらには、自然学校の情報提供を行っている。

 

(3)三木山森林公園の運営

 三木山森林公園は、多様な森林を育成し、豊かな緑の中で勤労者をはじめ広く県民の文化活動及びレクリエーション活動の促進を図ることによって、森林とのふれあいを深めることができる公園である。

 公園区域は約81haの広がりがあって、森林はコナラ等の落葉広葉樹が多く、新緑・緑陰・紅葉・冬枯れといった四季折々の雑木林の美しい姿を提供しており、来園者は平成11年度約46万人、同12年度約47万人、同13年度約54万人、そして同14年度約55万人と増加しており、多くの県民に利用されている。

 この森林内に、大芝生広場・イベント広場をはじめ、森の文化館(音楽ホール・展示ホール等)・森の研修館(会議室・緑の相談室等)・森のクラフト館・茶室・森のバーべキュー広場等の利用施設を点在的に配置しており、森のコンサート・親子木工教室・野烏観察会等の森を媒介とした各種イベントの開催により、これらの施設の利用促進を図るとともに、人と森林とのふれあいを深めている。

 

(4)丹波の森公苑の運営

 生活創造センターの第1号施設である丹波の森公苑は緑豊かな森とのふれあいや創作活動への主体的な取り組み、地域や世代を超えた交流などが展開される丹波の森構想の推進拠点であり、また、新しいライフスタイルづくりやこころ豊かな丹波づくりの活動・交流拠点の場となる施設である。

・設置場所 氷上郡柏原町柏原 5600

・主要施設 生活創造センター(会議・セミナー室、多目的室、

        創作工房等)ホール(プロセニアム形式の舞台(800人収容)、

        練習室・楽屋、アトリエ(絵画棟、彫刻棟)

        スポーツ施設(多目的グラウンド、テニスコ一ト8面)親水河川、

        芝生広場、イベント広場、主幹園路等(プロセニアム形式)

・主要事業 丹波の森づくり(森づくりボランティア養成等)、

        生活創造センターの運営(研究会議の設置等)、

        生活学習社会への支援(生活創造大学の開催等)、

        芸術文化活動への支援(国際音楽祭等)、青少年活動への支援、

        県民ネットワークの形成、自立する消費者活動への支援の各事業

 

(5)森とのふれあいの促進

 森林地域等の自然環境の保全・創出等について県民の自主的な参加のもとに実践活動を行うことにより、森とのふれあいを促進している。

・「ひょうご森の倶楽部」への支援

 森とのふれあいを通じ、森と親しみ、森に対する理解を深めることを目的として"森林ボランティア親林隊"が中心となって設立された「ひょうご森の倶楽部」に支援を行っている。

 

第3-2-1図 自然公園配置及び自然歩道図

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4 特色ある地域環境の創造

 

 地域の自然条件、時代の文化、人々の暮らし方等を反映し、ゆとりとうるおいに満ちた個性と魅力にあふれたまちづくりを行うため、緑化をはじめとする県民運動が活発に展開できるよう支援を行っている。

 

(1)全県花いっぱい運動の推進

 淡路花博を契機にその理念を継続し、全県で花をいかしたまちづくりを県民運動として推進するため、現在、県及び市町等で個別に実施されている各種花づくり支援事業や県内各地の花づくり活動団体等との連携を図ることにより、新たに「全県花いっぱい運動」として展開し、美しい兵庫の実現を目指す。

 

(2)花いっぱい推進事業

 花と緑のまちづくり実践グループの活動に必要な種子・資材等を提供し、県民による緑化活動の活性化を図っている。

○花の基地づくり

 

(3)淡路景観園芸学校の運営

 花と緑によるゆとりと潤いのある美しい環境の創造に資するための景観園芸に関する教授研究を行うことにより、景観園芸について指導的役割を果たすことができる者を養成するとともに、景観園芸に関する知識及び技術を蓄積し、その普及を図り、もって人と自然が共生する安全かつ快適なまちづくりに寄与することを目的とする淡路景観園芸学校を平成11年4月に津名郡北淡町野島常盤に開設し運営している。

 

(4)あわじ花回廊構想の推進

 明石海峡大橋の開通やジャパンフローラ2000の開催等、国内外から多くの人々が訪れる大交流時代を迎えた淡路島において、豊かな自然環境を守り育てるとともに、まちなみ、屋外広告、ごみ等、その背景となる景観・環境の整備を図りつつ、花と緑の美しい空間が、点から線へ、さらに面へと広がるよう、自然と人の営みの調和した共生社会をつくり上げることを目的とした「あわじ花回廊構想」を推進している。

 この構想に基づく、緑花推進、広告景観形成、ごみの散乱防止等の具体的な実践活動を、それぞれの事業者(行政、関係団体、企業、住民等)がそれぞれの立場で展開することにより、優れた地域景観の形成をめざす淡路公園島構想の一層の進展を図り、世界に開かれた公園島の創造に資する。

 

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コラム

▼笠形山千ヶ峰県立自然公園 -笠形山-

山容から別名「播磨富士」と呼ばれ、標高939mの山頂からの展望は素晴らしい。登山コースには竜が滝などの大小の滝や、奇岩、馬てい形のおう穴などが見られる渓流がある。
 なお、登山口の八千代町大屋には、利用拠点として兵庫県が整備した「県立笠形山自然公園センター」がある。
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 笠形山山頂からの眺望
 

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コラム

▼近畿自然歩道コース紹介

 近畿自然歩道は、多様性に富んだ自然公園などの自然や、各地に点在する古都や寺院に代表される地域の歴史資源を帯状に結び、身近に地域の自然や歴史とふれあえるように既存の道を選び、標識等を整備した「みち」です。

  【但馬今子浦ユウスゲのみち】
   コースの起終点:香住町・JR柴山駅~香住町・今子トンネルバス停
   コースの延長:6.0㎞
   コースの難易度:健脚

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