概要
広大なススキ草原と大空を翔るイヌワシ。上山高原のこうした貴重な自然を、これまでから県は地域と協働の下、 「上山高原エコミュージアム」として、その保全や魅力発信を進めてきた。
この取組を、芸術文化観光専門職大学と連携を図り、大学が持つ芸術、文化、観光及び学生の観点を取り入れることでよりブラッシュアップした。SDGs体験型地域プログラムのフィールドパビリオンとして展開する。
上山高原とは
上山高原は、兵庫県北西部に位置する新温泉町の南西部、鳥取県境近くにあり、氷ノ山後山那岐山国定公園に指定されており、山陰海岸ジオパークの一部をなしています。また、高原の東側から北側にかけては、但馬山岳県立自然公園が国定公園を取りまくように設定されています。
上山高原一帯は、扇ノ山(標高1,309.8m)さらに大ヅッコ(標高1,273m)を最高峰として、北に長く広がる火山活動により形成された火山地帯を呈しています。
上山(946m)は、かつての火山活動でできたスコリア丘で、周辺は、緩斜準平原に火山性堆積物が堆積しており、なだらかな台地を形成しています。比較的均質な火山岩で覆われているため、浸食作用が進んでいません。
高原地帯をのぞく山頂部から高原及び高原から麓にかけては、浸食作用の影響により急峻な地形が形成されています。特に、高原から山麓にかけては、谷の開折・浸食が著しく進行しており、台地上の高原部に樹枝状に急峻な開折谷を形成しており、高原部から麓にかけては多くの滝が存在しています。
山陰海岸ジオパーク (外部サイトへリンク)