河川事業における生物多様性保全の配慮事例一覧
配慮の視点 |
配慮項目 |
配慮事項 |
No. |
配慮事例 |
個票 |
1.生態系の多様性への配慮 |
(1)生き物の生息・生育空間となる多様な自然とそのつながりの保全・創出 |
@生物の生息・生育空間の広さ・形状の確保・適正化 |
1 |
治水面と生物面に配慮した地形・植生改変に当たっての可能な限りの現地形の維持・復元・創出 |
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A生物の生息・生育空間のネットワーク化 |
1 |
エココリドーとしての河川の連続性の確保 |
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Bエコトーンの重視 |
1 |
水域と陸域の接点の多様性の確保 |
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C豊かな土壌の保全・回復・創出 | 5 | 既存の表土の保全 | 河1(1)C5-1 | ||
2.種の多様性への配慮 |
(1)野生生物の保護・保全 |
@希少種の保全 |
1 |
河川周辺環境の改変を最小限に留める工法、構造の採用 |
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2 |
希少植物の生育環境や生活史などを踏まえた生育環境の保全・復元・創出及び移植方法の検討 |
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3 |
希少動物の生息環境や生活史などを踏まえた生息環境の保全・復元・創出及び移植方法の検討 |
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4 |
モニタリングの実施による希少種の保全 |
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6 |
管理による希少種の生息・生育環境の維持創出 |
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(2)野生生物の生息・生育環境 |
@多様な緑地などの保全・創出 |
1 |
河川周辺環境の改変を最小限に留めるルート選定や工法、構造の採用 |
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の保全・創出 |
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2 |
地域植生に着目した草地、湿地などの多様な緑の保全・創出 |
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3 |
高木層から草本類までの多階層な構造の確保 |
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4 |
営巣環境として利用されている樹木の保全・維持管理 |
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5 |
野鳥などの食餌植物の保全 |
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6 |
生育環境への適合性や周辺植生との調和への配慮 |
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7 |
植物などの郷土種が含まれている表土の活用 |
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A多様な水辺環境の保全・創出 |
1 |
河川周辺環境の改変を最小限に留める工法、構造の採用 |
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2 |
採餌、休息、繁殖の場所としての「瀬」や「淵」などの保全・創出 |
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4 |
河川域の湿地や塩水性沼沢、干潟、浅場などの保全・創出 |
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5 |
水域と陸域の接点の多様性の確保 |
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6 |
水辺に木陰を作る樹林・樹木などの河畔林・魚付き林の保全と創出 |
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12 |
工事による土砂流出・堆積、濁水の防止策の実施 |
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15 |
工法の工夫による多様な生息・生育環境の創出 |
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B空隙の多い環 |
1 |
自然石など自然の材料の使用 |
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境の保全 |
2 |
護岸や根固め工での網柵などを用いた植生護岸や空隙のある材料の使用 |
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3 |
防波堤や護岸などの整備に自然材料や消波・根固めブロックで空隙のあるブロックの使用 |
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C騒音などの防止 |
1 |
生物の繁殖時期や集団渡来時の工事内容の検討 |
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2 |
鳥獣保護区内や野生鳥獣の繁殖地周辺での低騒音、低振動機械の使用 |
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(3)野生生物の移動を阻害する要素の排除・抑制 |
@野生動物の移動ルートの確保 |
5 |
スリットダム、魚道などの設置など、魚類などにとっての河川や渓流、周辺水路、止水域、河口までの連続性の確保 |
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3.遺伝子の多様性への配慮 |
(1)遺伝子攪乱要因の排除・抑制排 |
@他の地域から動植物を持ち込まない・持ち出さない |
1 |
使用する重機や作業員の靴や長靴などの洗浄・消毒 |
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2 |
緑化での郷土種の植栽 |
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3 |
植物などの郷土種が含まれている表土の活用 |
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(2)野生生物の移動を阻害する要素の排除・抑制 |
@野生動物の移動ルートの確保 |
5 |
魚道などの設置など、魚類などにとっての河川や渓流、周辺水路、止水域、河口までの連続性の確保 |
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4.外来生物への対策 |
(1)侵略的外来生物の排除・抑制排 |
@侵略的外来生物の侵入・拡散防止 |
1 |
使用する重機や作業員の靴や長靴などの洗浄・消毒 |
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2 |
緑化での郷土種の植栽 |
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A侵略的外来生物の駆除 |
1 |
モニタリングで確認された侵略的外来生物の駆除 |