神戸市ポートアイランドにおけるヒアリの確認

1 令和5年8月7日（月曜日）に神戸市ポートアイランドのコンテナヤードで確認されたアリについて、環境省が依頼した専門機関による同定の結果、要緊急対処特定外来生物のヒアリ(Solenopsis invicta)であることが確認されましたので、お知らせします。

＜同時発表＞

環境省自然環境局野生生物課外来生物対策室（03-5521-8344）

環境省近畿地方環境事務所野生生物課（06-6881-6505）

神戸市環境局自然環境課（078-595-6216）

2 本件は、環境省が毎年実施している定期的な全国港湾調査において、ヒアリの働きアリ5,000個体以上が当該地に存在すると推計されたものです。

3 平成29年6月の国内初確認以降、これまでのヒアリの確認事例は令和5年8月9日（水曜日）現在で、今回事例を含め18都道府県、計106事例です(今年度14事例目)。

4 なお、ヒアリが確認された場所は、一般の方は立ち入ることができないエリアです。また、本件に関して人的被害はありません。

※特定外来生物のうち、まん延した場合には著しく重大な影響を与えるおそれがあるものについては、「要緊急対処特定外来生物」に指定されています。当該生物の防除は国が行うこととされ、早期発見・拡散防止のための、物品、土地、施設等の検査、移動制限・禁止、消毒廃棄などの制度が設けられています。

■経緯

8月7日（月曜日）

環境省が実施する全国港湾調査の神戸市ポートアイランドでの調査において、ヒアリと疑わしいアリが舗装の継ぎ目から出入りしていることを調査事業者が確認。環境省・兵庫県・神戸市・港湾事業者で緊急調査を実施。環境省が確認場所周辺に殺虫餌(ベイト剤)を設置の上、専門機関に同定を依頼。

8月8日（火曜日）

環境省から依頼を受けた専門機関が、当該アリについてヒアリであることを確認。環境省・神戸市・専門家・港湾事業者で現地調査を実施。専門家がヒアリの個体数を5,000個体以上と推計。新たにベイト剤を設置。

■今回確認されたヒアリについて

確認されたアリは、ヒアリの働きアリ5,000個体以上と推計されています。

■対応状況

○引き続き環境省が行う発見場所における目視やトラップによる調査及び防除など、定着防止に向けた取組に神戸市とともに協力します。

なお、「ヒアリ類（要緊急対処特定外来生物）に係る対処指針を定める件（令和5年国土交通省・環境省告示第1号）」を踏まえ、近畿地方環境事務所から関係機関に対して、以下が依頼されています。

・今回ヒアリの確認があったことから、当該コンテナヤード及びその周辺の点検等を適宜実施すること。

・ヒアリやアカカミアリを含むヒアリ類と疑わしいアリをコンテナや積荷で確認した場合は、密閉等により逸出を防ぎ、速やかに環境省に連絡すること。

・ヒアリ類の疑いがある場合には、外来生物法に基づき、環境省からコンテナや積荷等の移動制限又は移動禁止の命令が出される場合があること及びヒアリ類と同定後には当該コンテナや積荷等の消毒又は廃棄の命令が出される場合があることに留意すること。

・今後、環境省等が実施する調査に協力すること。

○県が管理する港湾についても、改めて警戒を呼びかけます。