7月18日、(公財)地球環境戦略研究機関(IGES)関西研究センターの事業の一環で、
インド・グジャラート州の2名の方が、兵庫県秋山環境部長へ表敬訪問されました。
来日されたのは、インドエネルギー研究所(TERI)のパル氏と、
グジャラート州工業技術コンサルタント機構(GITCO)のカカッド氏です。
この方々は、「日本とインドの技術マッチメイキングプラットフォーム(JITMAP)」
をとおして日本の低炭素技術移転に取り組んでいます。
まず初めに、IGES関西研究センター鈴木所長より、パル氏、カカッド氏の紹介があり、
パル氏からJITMAPの中で、TERI等がどんな活動しているか、お話をいただきました。
質疑応答の時間では、インドで複数の産業集積地が形成された経緯や、
インド政府が産業クラスターを支援している状況について話し合われました。
☆意見交換会☆
部長室での表敬訪問後、場所を移し、 兵庫県環境部局各課・国際経済課と意見交換会が行われました。
簡単な自己紹介のあと、兵庫県の各分野での取り組み、TERI・GITCOの取り組みについて 発表がありました。
環境分野では、温暖化対策課より、神戸で何度かシンポジウムが開かれ、
IGESのインド等への低炭素技術普及研究の報告があったこと、
兵庫県職員の訪印やTERI・GITCO職員の県内企業訪問等、
盛んに交流が行われてきたこと等が発表されました。
経済分野では、国際経済課より、古くからインドと兵庫県は交流が盛んで、
最近では2018年にグジャラート商工会議所とのビジネス交流会を開いたこと、
ひょうご国際ビジネスサポートデスクをインドのデリーに設置し、
県内企業の海外事業展開を支援していること等が発表されました。
TERIの活動についてパル氏より、
現地企業の省エネ診断を行う中で、省エネに対する要望が高まっていること、
グジャラート州内の企業がどんな情報や技術を求めているか把握していて、
日本企業と現地企業をマッチングしていきたいこと等が発表されました。
GITCOの活動についてカカッド氏より、
インドへの低炭素技術移転を行う中で、工場内の大気汚染対策の需要が大きくなっていることや、
化学薬品・化学製品製造業、繊維製造・繊維機械業等の分野が
今後、低炭素技術のクライアント候補であること等が発表されました。
最後にパル氏は、これからはインド側の情報はもちろん、
日本の企業や低炭素技術について もっと情報を集めていきたい、
カカッド氏は、もしインドに進出したい日本企業があれば、
ぜひ、GITCOの得意分野で支援したい、と仰っていました。