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令和2年度自然保護指導員研修会及びひょうごの生物多様性保全プロジェクト団体等活動発表会

 兵庫県では、県及び市町の自然の保護に関する施策に進んで協力し、自然の保護とその適正な利用の指導を図るため、自然保護に関し、豊富な知識と熱意を有し、指導力及び行動力に富んでいる方を自然保護指導員として定め、自然保護に関する公衆道徳の高揚、自然公園等の利用に関する助言及び指導、貴重種等に関する情報提供等を行っていただいております。

 また、貴重な生物の保護や外来生物の防除、動植物の生息・生育環境の再生など、県内で行われている生物多様性保全・再生活動の中から、モデルとなる代表的な活動を「ひょうごの生物多様性保全プロジェクト」として選定し、活動資金の助成や企業との連携のマッチングといった活動支援や、活動への県民等の参画を促進するために、プロジェクト活動を広くPRする取組を行っています。

 この自然保護指導員、ひょうごの生物多様性保全プロジェクト団体及びその他環境活動団体(以下「団体等」)の活動発表を通じて活動の充実を図るとともに、関係者間の交流により相互の連携の向上を目指し、「令和2年度 自然保護指導員研修会及びひょうごの生物多様性保全プロジェクト団体活動発表会」を開催します。

 今年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、一堂に会し、意見交換を行うことは叶いませんでしたが、団体等による活動の発表などを、ぜひご覧ください。

 

(活動紹介動画) (50音順)                 

   加古川の里山・ギフチョウ・ネット        上郡町立上郡中学校 科学部

 HP掲載用_ギフチョウネット.jpg   上郡中学校.jpg        

  1999年発足の本会はギフチョウ(絶滅危惧Ⅱ類)とヒメ   上郡中学校科学部は,チスジノリの調査・研究を行って

 ヒカゲ(ⅠB類)の保全活動を主とし、次代を担う幼児から  います。チスジノリは日本固有の川藻です。1995年以降,         

 青少年および一般市民に対して自然保護の大切さを啓発  兵庫では絶滅したと考えられていましたが,2004年1月に  

 する各種イベントに積極的に参画しています。         上郡町の安室川で再発見され話題となりました。そこで,     

   活動紹介(2020)                 この珍しい藻類の生態解明と復活を目指して日々頑張っ

                           ています。

 

  川西里山クラブ                西宮市立山口中学校モリアオガエル保存会 

 ナラ枯れのコナラの大木伐採03.jpg   モリアオガエル.jpeg

  川西市の北端に位置する妙見山の中腹で「妙見の森」       保護活動が50周年を迎え、この活動がますま す地域に

 と称して活動を始めて十数年が経ちます。里山を少しで   根差していくことを祈念し、保存会メンバーと生徒のボラ

 も生き生きと活気溢れる若い里山にしようと力を注いで       ンティア活動で継承されています。 

 います。                        この活動を通して、地域・自分たちの未来を見つめます。

                                       保存会パンフレット

 

  西宮部品センター敷地内における生物多様性保全会  白鷺学校運営協議会

            ~ダイハツ工業株式会社~ 

 写真.jpg   活動PR写真.JPG

  西宮部品センター敷地内には里山の面影を残した林が    かつて姫路城の周辺では蝶が飛び交っていたといわ

 あります。緑地の現状把握のため、1年をかけて生きもの調    れています。しかしながら現在はその風景も失われてし

 査を実施しました。調査結果から保全活動を策定し、事業   まいました。

 所内の各エリアで自然共生活動を進めています。                       そこで姫路城中曲輪を大きなビオトープと捉え、地域 

                                            と学校が協働し、蝶園の創造を計画しました。   


   林田にタガメの里をつくる会          兵庫県立篠山東雲高等学校 自然科学部

 IMGP3097.JPG   篠山東雲高校自然科学部(写真).jpg

  毎年8月最後の日曜日に姫路市環境政策室主催の一般      昨年、篠山城の堀で外来生物の駆除活動を行い、 ウ

 観察会が開かれます。林田にタガメ の里をつくる会会員の  シガエルやアメリカザリガニなど、合計1万匹以上 を捕

 指導のもと、一般の人たちがビオトープに入り、タガメ の新  獲しました。捕獲した外来生物を、食材として利用した

 成虫を探します。毎年50匹を超えるタガメが見つかります。    り、肥料として活用したりする研究をしています。

                          

   兵庫県立龍野高等学校自然科学部

 【HP用写真】生物多様性龍高プラン.jpg

  龍野高校では自然科学部や授業「課題研究」で「地域の 

 生物多様性の保全」をテーマの1つとして活動しています。 

 内容は、「調べる活動・まもる活動・つたえる活動・つなが

 る活動」があります。   

 みなさんのご協力とご指導をお願いします。

  アキアカネ復活プロジェクトサギソウ人工種子の開発           

                              

(資料配付)(50音順)

 赤穂市立高雄小学校 ハマウツボ観察会                  淡路島の自然を愛する会

 IMG_8271.jpg          20210303103503.jpg  

  絶滅危惧種のハマウツボは寄生植物であり、 その宿主         保護園の現状です(令和3年1月26日現在)   

 のヨモギ属に寄生し成長する。約15年前から保護活動を     希少植物の生育を見守っています。見学、観察に来てくだ

  行っており、当初17本であったハマウツボが現在は数千       さい。RDB、兵庫A,B,ほか数種を育成・増殖しています。    

 数えるほど個体数が回復している。               ササユリの生育が順調で、本年5月20日頃、数株が開花  

                            するでしょう。

 

  鞍居地区ふるさと村づくり協議会             自然保護指導員 橋本 敏明    

 001.JPG       県自然保護指導員PP 掲載データ.jpg     

  私達の住む鞍居地区は住民の高齢化・少子化が進み、    私の自然保護指導員としての活動は、阪神・淡路大震災     

 地域内が寂しくなってきた。現状を打開すべく地区民が      の体験を踏まえ、「自然との共生」・「命の尊さを感じる」を       

 協力一致して豊かな自然環境の保全に取り組み“住みよ   をテーマに、身近な生き物の「チョウ」を主体に自然環境体     

 い地域づくり〟を目指して活動してる。              験活動を行っています。

  今回は、実践記録を中心に活動発表します。  

 

  三木自然愛好研究会

 図1.jpg

   1997年の設立以来、三木市全域の植生調査と希少種

 の保護、学校における環境学習の支援、ふるさと公園の動

 物植保全活動等を行っています。