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現況調査の結果
(1)
現況調査の方法
環境 要素 |
調査項目 | 調査期間 及び頻度 |
調査地域 | 調査方法 | |
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地形 | 地形分類、標高区分、水系、傾斜区分、特異又は学術上価値のある地形 | 平成12年3月 6〜11日 |
計画区域及びその周辺約100mの範囲 (現況調査の範囲はここをクリック!) |
地形図の判読及び露頭の確認等の現地調査を行った。 | |
地質 |
表層地質、地質断面、特異又は学術上価値のある地質 |
計画区域周辺は、北淡山地に区分されており、このうち計画区域は小起伏山地〜山頂の小起伏面に相当するとされている。また、計画区域の北西端が標高200m以上、南東端が標高60m以下となっており、北西端から東西方向と南北方向に尾根筋が走り、計画区域の西側から南側を囲むように流れている長谷川に沿って標高が低くなっている。 (計画区域及びその近傍の標高区分図はここをクリック!) 計画区域は、藤八川(普通河川)、片谷川(普通河川)、長谷川(二級河川)の流域に含まれる。 調査区域に分布する主な地質は、領家新期花崗岩類、流紋岩岩脈、神戸層群、崖錐堆積物及び沖積層である。また、調査区域の基盤地質は、領家新期花崗岩類に区分される中生代白亜紀後期の深成岩よりなり、花崗岩類V(花崗岩)と花崗岩類U(花崗閃緑岩)が分布する。この基盤岩を被覆して新生代の堆積物からなる神戸層群(岩屋累層)、大阪層群上部亜層群(高位段丘層)が山頂〜山腹部に点在する。いずれも固結〜半固結した礫・砂・泥よりなる。 (調査区域の表層地質図はここをクリック!) また、調査区域には、特異又は学術上価値のある地形及び地質は確認されなかった。 |
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環境保全目標
地形及び地質の改変をできる限り最小化するとともに、土地の安定性を確保すること。 |
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環境に及ぼす影響の予測及び評価
(1) 予測の方法等
予測項目 | 予測の 対象時期 |
予測地域 | 予測方法 |
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地形及び地質の改変の程度 | 造成工事中 | 計画区域及びその周辺約100mの範囲 | 事業計画に基づき、環境保全措置を検討し、定性的に予測した。 |
土地の安定性への影響 | 事業計画に基づき、環境保全措置を検討し、定性的に予測した。 |
(2) 予測結果
予測項目 | 予測結果 | ||
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地形及び地質の改変の程度 | 本事業では、展望拠点施設付近での土地の改変面積を縮小するとともに、園路についても、できる限り現況地形を活かし、切盛土を抑えたルートを選定したことから、地形及び地質の改変の程度は小さいものと予測される。 | ||
土地の安定性への影響 | 土地造成にあたっては、安定勾配の確保等、防災には十分配慮して工事を行うことなどから、土地の安定性への影響は小さいものと予測される。 |
(3) 評価結果
評価項目 | 評価結果 | ||
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地形及び地質の改変の程度 | 予測結果から環境保全目標を満足するものと考えられる。 | ||
土地の安定性への影響 |