● 現況調査の結果
(1)
現況調査の方法等
調査項目 | 調査期間及び頻度 | 調査地域 | 調査方法 |
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主要な視点場の利用状況 | − | 淡路町 北淡町 |
調査では、計画区域周辺における視点場の分布状況を把握したうえ、地形の状況などから、計画区域が視認できる可視領域を抽出し、現地踏査により視点場の利用状況や景観構成要素を把握した後、主要な視点場を抽出した。 |
主要な視点場からの眺望の状況 | 平成12年4月、7月、11月、平成13年2月 | 計画区域を中心として概ね半径5q四方の範囲を基本とした。 | 主要な視点場からの計画区域の眺望の状況について、写真撮影により記録した。 |
重要な景観資源の分布状況 | − | 淡路町 北淡町 |
計画区域周辺における重要な景観資源の分布状況を、既存資料の収集・整理により行った。 |
(2) 調査結果
調査項目 | 調査結果 | |
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主要な視点場の利用状況 | 視点場としては、景勝地、レクリエーション地、交通機関等の日常的に多数の人々が集中する場所が考えられる。 計画区域は標高約60〜240mの丘陵地であり、計画区域の西側には標高約200m〜 300mの南北に連なる北淡山地が分布している。このため、計画区域が視認可能な可視領域は、計画区域北側の本土の海岸付近から東側に主に分布しており、南側では標高の高い丘陵地の峰付近に点在している。 本事業は、公園施設に大規模な建造物を計画していないことから、展望拠点施設等の主要な公園施設のデザインなどが識別できると考えられるのは、中・近景の視点に限られている。また、展望拠点施設が尾根筋付近に位置していることから、施設に近づき過ぎる山麓などからは視認できないなど、陸上からの視点場は限られている。 現地踏査などにより、6か所の主要な視点場を抽出した。 |
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主要な視点場からの眺望の状況 | 抽出した主要な視点場の位置図及び現況写真はここをクリック! | |
重要な景観資源の分布状況 | 計画区域周辺に分布する重要な景観資源としては、明石海峡が挙げられ、計画区域及びその周辺の山林は、海峡景観の一部となっている。また、主要な視点場から視認できる重要な景観資源は、明石海峡及び神戸淡路鳴門自動車道(明石海峡大橋)である。 |
● 環境保全目標
すぐれた景観を保全するとともに、対象事業が実施される地域においては良好な景観の創造に努め周辺景観との調和を損わないこと。 |
● 環境に及ぼす影響の予測及び評価
(1) 予測の方法等
予測項目 | 予測の対象時期 | 予測地域 | 予測方法 |
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眺望変化の程度 |
(工事中) 樹林の伐採及び造成工事中 (存在) 公園施設完成後 |
主要な視点場 | 事業計画に基づき、将来のフォトモンタージュを作成し、可視領域の変化や眺望の変化の程度を予測した。 |
重要な景観資源の消滅の有無及び改変の程度 | 環境保全措置を考慮した将来フォトモンタージュを作成することにより、重要な景観資源の改変の程度等について定性的に予測した。 |
(2) 予測結果
予測項目 | 予測結果 | ||
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眺望変化の程度 | 公園施設の存在による影響については、展望拠点施設等は可能な限り低い建造物とし、周辺には修景植栽を施すことなどから、本事業の実施に伴って周辺景観に及ぼす影響は小さいものと予測される。また、将来フォトモンタージュにより予測した結果、眺望の変化は小さく、違和感は小さいものとなっている。 (予測した視点場と将来フォトモンタージュはここをクリック!) |
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重要な景観資源の消滅の有無及び改変の程度 | 大規模な建造物は計画していないとともに、計画区域の西側を南北に走る北淡山地の主稜のスカイラインは保全されていることから、重要な景観資源の消滅の有無及び改変の程度は小さいものと予測される。 |
(3) 評価結果
評価項目 | 評価結果 | ||
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眺望変化の程度 | 将来フォトモンタージュによる予測の結果、眺望の変化が小さいことなどから、影響は小さいものと考えられる。 以上のことから、環境保全目標を満足するものと考えられる。 |
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重要な景観資源の消滅の有無及び改変の程度 | 重要な景観資源の消滅の有無及び改変の程度は予測結果から小さいものと考えられる。 以上のことから、環境保全目標を満足するものと考えられる。 |