記 者 発 表( 資 料 配 布 ) | ||||
月/日 (曜) |
担 当 課 ( 室 ) 係 名 |
TEL |
発表者名 (担当係長名) |
その他の配布先 |
1/ 29 (月) |
県民生活部環境局環境政策課 環境影響評価室 | 内線 3331 |
長谷川 明 (勝野聡一郎) |
淡路県民局 |
南淡ビオファーム開発事業に係る環境影響評価準備書 に対する知事意見について |
標記事業の環境影響評価準備書について、環境影響評価に関する条例に基づいて知事の審査意見書(第2次審査意見書)を作成し、平成13年1月26日、事業者である株式会社森長組に送付しました。 この知事意見は環境影響評価審査会(会長:藤井正美 神戸学院大学教授)から平成13年1月16日に受けた答申、住民意見及びこれに対する事業者の見解、並びに南淡町長意見等を勘案して作成したものです。 知事意見においては、当事業の実施が自然環境に大きな影響を及ぼすものと考えられるため、自然環境の保全の観点から土地利用計画を見直すよう求めています。 また、必要な見直しを行った事業計画をもとに環境に与える影響の予測・評価及び具体的な環境保全措置を明らかにすることを求めています。 |
知事意見の主な個別的事項は以下のとおり。 | |
1 | 汚水処理水の放流による水質悪化に伴い、水生生物への影響が考えられることから、ナメクジウオ等水生生物のモニタリングを実施すること。 |
2 | 海域での桟橋設置工事や土砂の搬出においては水生生物群や藻場への影響を避けるため、適切な保全対策を講じること。 |
3 | 生態系については生態系指標生物を中心に調査結果をもとに再度予測評価を行うこと。 |
4 | サシバ、ハチクマ等の猛禽類については、繁殖の可能性があることから、繁殖期において調査を実施し、予測評価とその保全対策の検討を行うこと。 |
5 | ハヤブサの営巣地が計画地近傍で確認されていることから、繁殖期は、営巣地近傍での土工事(発破含む)や残土搬出施設の運転を避けるべきであり、 繁殖活動に入る兆候がある場合や繁殖期以外でも異常がみられれば直ちに工事を一時中止する態勢をとること。 |
6 | 自然環境創出区域の維持管理については、特に植生管理と水管理が重要であり、これを 踏まえた適切な維持管理計画を策定したうえで実施すること。 |
7 | 環境に与える影響の予測評価を検証等するため、学識者、関係行政機関を交えた委員会等を設置し助言を受けるのが望ましいこと。 |
8 | 造成工事の長期化は、裸地の放置等により周辺環境への与える影響が大きいと考えられるため、工事工程どおりビオファーム事業を実施するとともに、早期緑化を確実に行うこと。 |
なお、今後、事業者は審査意見に基づき、準備書の記載事項について検討を加えて評価書を作成し、知事に提出することとなります。知事は提出された評価書を公衆の縦覧に供するとともに、事業の許認可権者に対して、許認可等に関して評価書の内容に十分配慮するよう要請することとします。 |
※)知事意見本文はここをクリックしてください。 | ||
(事業概要) | ||
(1) | 事業の名称 | 南淡ビオファーム開発事業 |
(2) | 事 業 者 | 株式会社 森長組 |
(3) | 事業予定地 | 三原郡南淡町灘仁頃、灘地野、阿万東町地区 |
(4) | 事業の規模 | 計画区域177ha |
(5) | 事業の内容 | 自然環境に左右されない野菜・花の生産工場、花卉マーケット、品質改良・植物資源の開発を目指す研究施設等を作るほか、人と生き物が共生できる空間としての「自然環境創出区域」や多目的グランド等を造成する。なお、工事に際して発生する土は大阪湾沿岸域での埋立に利用される。 平成19年度から一部営業を始め、23年度には全面営業の予定。 |
(審査経過) | ||
(1) | 平成12年7月13日 | 環境影響評価準備書の提出 |
(2) | 平成12年8月1日〜30日 | 縦覧 |
(3) | 平成12年8月10日 | 環境影響評価審査会へ諮問 |
(4) | 平成12年8月18日 | 事業者による説明会実施(南淡町) |
(5) | 平成12年10月20日 | 公聴会開催 |
(6) | 平成12年12月7日 | 第2次見解書の提出 |
(7) | 平成13年1月16日 | 環境影響評価審査会答申 |
(8) | 平成13年1月26日 | 第2次審査意見書送付 |