● 事前調査の結果

環境要素 事前調査の結果
 文化財  淡路町の指定文化財の指定件数は、兵庫県指定文化財1件、町指定文化財2件であり、北淡町では国指定文化財1件、兵庫県指定文化財3件となっている。
 計画区域の近傍には石の寝屋古墳1号墳やサセブ遺跡等の埋蔵文化財包蔵地がみられ、そのうち、計画区域内には石の寝屋古墳2〜8号墳の埋蔵文化財包蔵地がみられる。
景観  計画区域周辺の明石海峡は、以下のとおり「兵庫県版レッドデータブック」(兵庫県、平成7年)において自然景観として貴重性の程度Bランクに選定されている。
 また、計画区域周辺には、不動の滝、絵島や大和島等の自然景観資源のほか、人工的なランドマークである神戸淡路鳴門自動車道(明石海峡大橋)が、計画区域及びその近傍には石の寝屋遺跡がみられる。

(計画区域周辺の貴重な自然景観の概要)
通称名 ランク 分類区分 概   要
明石海峡 海峡景観  海峡と両岸の山並、丘陵、海岸沿いの市街地及び海峡を行き交う船や橋で構成される、自然と人工物が一体となった雄大な景観。
 また、保全の留意点として汐鳴山から常隆寺山に至るスカイラインや山腹の保全等があげられている。

〔備考〕「兵庫県版レッドデータブック」(兵庫県、平成7年)における貴重性の程度を示す
    なお、自然景観の貴重性の程度は以下のとおり、ランク別に選定されている。
    Aランク:規模的、質的にすぐれており貴重性の程度が最も高く、全国的価値に相当するもの。
    Bランク:Aランクに準ずるもので、地方的価値、都道府県的価値に相当するもの。
    Cランク:Bランクに準ずるもので、市町村的価値に相当するもの。
    要注目 :人間生活との関わりを密接に示すもの、地元の人に愛されているもの等、貴重なもの
          に準ずるものとして保全に配慮すべきもの。
〔出典〕1.「ひょうごの地形・地質・自然景観」(田中眞吾ら、兵庫県監修、1998年)  
     2.「兵庫県版レッドデータブック」(兵庫県、平成7年)


● 現況調査の方法等

環境要素 調査項目 調査期間
及び頻度
調査地域 調査方法
文化財 指定文化財及び埋蔵文化財包蔵地の分布状況 淡路町  既存資料の収集・整理及び淡路町教育委員会へのヒヤリング等を参考にとりまとめる。
景観 主要な視点場の利用状況 淡路町
北淡町
 既存資料の収集・整理及び淡路町及び北淡町役場へのヒヤリング等を参考にとりまとめる。
主要な視点場からの眺望の状況 2月、4月、7月、11月に各1回(計4回) 計画区域を含む10q四方の範囲  地形図の判読による可視領域の把握及び主要な視点場からの現地写真撮影。


● 予測の方法等

環境要素 予測項目 予測の
対象時期
予測地域 予測方法
文化財 埋蔵文化財包蔵地の改変の程度 造成工事中 計画区域及びその周辺  事業計画に基づき、埋蔵文化財包蔵地の消滅の有無又は環境保全対策を講じた場合の影響程度について、定性的に予測する。
景観 眺望変化の程度

重要な景観資源の消滅の有無及び改変の程度
(工事中)
樹林の伐採及び造成工事中

(存在)
公園施設完成後
主要な視点場  事業計画に基づき、将来のフォトモンタージュを作成し、可視領域の変化や眺望の変化の程度を予測する。