淡路北部風力発電事業(仮称)環境影響評価準備書に係る環境影響評価審査会の答申について

 標記事業の環境影響評価準備書(※)(以下「準備書」という。)について、平成20年5月9日、環境影響評価審査会(会長:山口 克人大阪電気通信大学教授)に諮問しておりましたが、本日同審査会会長から高井環境担当部長に対し答申が手交されましたのでお知らせします
(※)環境影響評価準備書:環境影響について、調査、予測、評価の結果を記載した図書
事業の概要
(1) 事業の名称  淡路北部風力発電事業(仮称)      
(2) 事業者名    関電エネルギー開発株式会社(代表取締役社長 濱本 和夫)
(3) 事業予定地  淡路市野島平林、野島常磐、野島大川、楠本、中持
(4) 事業の種類  風力発電所の建設
(5) 事業の規模  出力24,000kW(2,000kW×12基)
(6) 供用開始時期 平成22年度下期(予定)
審査会答申の内容
準備書に記載されている環境保全措置に加え、タカ類の渡りの主要なルートであることを踏まえたバードストライク対策や騒音対策の徹底等の環境保全措置を実施することにより、本事業の環境影響評価は妥当なものとする。
(バードストライク対策について)
事業予定地周辺はタカ類の渡りのコースであり、付近にサシバやハヤブサの営巣地があるものの、準備書ではその影響は小さいとしていたが、対策の実効性を確保するため、工事中、試運転時及び供用後においてそれぞれ段階的に調査を実施させることとした。特に供用当初、渡りのピーク時に稼動の一時停止を実施するとともに、回避行動を確認する等適切な調査や対策の実施が必要であるとした。 
また、調査方法、調査結果の評価、対策の協議のため、事業者、市、地域住民及び有識者で構成する第三者組織を設け、その協議結果を公表し、対策や調査の実施に反映させることが必要であるとした。
(騒音対策について)
準備書では風力発電設備の設置場所は至近の住居地等から250m以遠に設置され、生活環境が損なわれるおそれはないとしているが、低騒音機器の導入に加え、県条例に基づく規制基準の遵守はもとより、施設供用後に住居等において調査を実施し、必要に応じて対策を講じ、周辺への騒音の影響をできる限り低減するとともに、住民からの苦情等が発生した場合には、適切に対応する必要があるとした。
その他の個別的事項(低周波音、動物(鳥類以外)、植物、景観、電波障害、その他については、添付資料「答申書」のとおり。
今後の予定
 知事意見は、本答申を尊重して作成し、事業者に交付する。

(参考)県内の風力発電設備(500kW以上)の導入状況
                基 数    総 出 力
       現状      19基    43,100kW
       今回計画   12基    24,000kW
       合計      31基    67,100kW


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