神鋼加古川発電所ボイラー更新環境影響評価準備書に係る環境影響評価審査会の答申について

 標記事業の環境影響評価準備書(※)(以下「準備書」という。)について、平成20年8月21日、環境影響評価審査会(会長:山口 克人、大阪電気通信大学教授)に諮問しておりましたが、本日同審査会会長から答申がありましたのでお知らせします。
(※)環境影響評価準備書:環境影響について、調査、予測、評価の結果を記載した図書
事業の概要
(1) 事業の名称  神鋼加古川発電所1号〜6号ボイラー更新計画      
(2) 事業者名    株式会社神戸製鋼所
(3) 事業予定地  加古川市金沢町1
(4) 事業の内容  発電用ボイラーでの事故多発に対する抜本的な対策として、ボイラー6缶
             をボイラー4缶とガスタービンコンバインドサイクル発電設備1基に更新
(5) 事業の規模  出力42万6千kW
(6) 供用開始時期 平成23年3月〜平成27年1月(予定)

審査会答申の内容
 大気質への影響が現状より低減されるとともに、水質、廃棄物等、騒音、振動及び悪臭についての影響は軽微であり、概ね適切と考えられる。
 また、地球温暖化対策に関しても、二酸化炭素の排出削減が図られるが、さらに地球温暖化対策をより一層進めるため、今後とも技術開発に努めるとともに、新たな技術の積極的な導入に取組むことが必要である。
 事業の実施に当たっては、次の点に留意する必要がある。
(大気質について)
 硫黄酸化物、窒素酸化物及びばいじんの排出量は削減されるが、これらの排出削減が確実に実施されるよう、発電設備や排煙脱硝装置の運転管理を適切に行うこと。 
(地球温暖化について)
 高効率のガスタービンコンバインドサイクル発電設備を導入することなどにより、二酸化炭素の年間排出量は13.3万t減少するが、さらに地球温暖化対策をより一層進めるため、今後とも技術開発に努めるとともに、新たな技術の積極的な導入に取組むこと。
 その他の留意点(水質、廃棄物等、騒音・振動、悪臭、既存設備の撤去工事、その他)については、添付資料「答申書」のとおり。

今後の予定
 知事意見は、本答申を尊重して作成し、事業者に交付する。


審査会答申の本文は→ここをクリック



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