兵庫県
名  称 ひょうごグリーンネットワーク運動
参加主体 ○住民、企業、行政
取組分野 循環型の地域づくり
概  要 阪神淡路大震災では、延焼の防止や人々に安らぎを与えてくれた樹木の大切さを改めて認識し、著名な建築家などの呼びかけにより、ボランティアの協力や募金の呼びかけを通じて、被災地の緑の復興に向けた植樹運動を展開した。

内容

目標
・ 「ひょうご住宅復興3カ年計画」に基づき被災10市10町に建築される復興住宅12万5千戸に、1戸あたり2本ずつ苗木を配布し、10年間で25万本を植樹する。
・ 植樹場所は、再建される住宅や集合住宅周辺の広場、街路、被害を受けた学校などとする。
・ 植樹する樹種は、気候や土壌に合わせて、コブシなど53種類の木とする。
・ 特に、犠牲者の多かった阪神間では、鎮魂の気持ちを花に託してコブシやハクモクレン、ハナミズキなど、春に白い花の咲く木を5万本植樹する。
 

取組の概要 
 倒壊を防いでくれるとともに、人々に安らぎと再生への勇気を与えてくれた。我々は、改めて樹木の大切さを認識させられた。このため、建築家・安藤忠雄氏ら8名が、復旧から復興に向け工事等が進められる被災地の緑の復興を願って、復興住宅12万5千戸に2本ずつ苗木を植えようと、全国に苗木の提供や募金を呼びかけ、それを元に植樹を行うほか、自ら苗木を購入し植樹する「グリーンボランティア」への参加を呼びかけるなどの活動を展開。 
資金・人員
資金: 全国の個人や企業などからの募金約380,000千円
人員: グリーンボランティア 527主体(個人、団体)

  
成 果 
・ 計 約30万2千本を植樹(うち、白い花の咲く木 約185,900本)−2001.3現在−
(内訳)
募金による植樹−全国からの募金約380,000千円(延べ2,086件)をもとに、約130,400本を植樹
提供苗木による植樹−全国の自治体など176団体(13府県96市52町村15団体)から提供を受けた苗木約16,700本を植樹
グリーンボランティアによる植樹−527の個人や団体が自ら苗木を購入して約154,900本を植樹

今後の課題とその克服方法
当初の目標を上回る30万本の植樹を達成したことから、ひょうごグリーンネットワークとして被災地の植樹運動は収束させていくが、この活動の趣旨を継続、発展させていく必要がある。その一つとして、瀬戸内沿岸部の自然環境の回復を目指し、オリーブ基金運動が新たに取り組まれている。
 
担当者
兵庫県県民生活部環境局環境政策課自然環境保全室 係長  高橋 展也
住所: 650-8567神戸市中央区下山手通5−10−1
TEL: 078-341-7711
FAX: 078-362-4024
e-mail: nobuya_takahashi@pref.hyogo.lg.jp


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