自動車NOx・PM法の車種規制によって適用される排出基準は、窒素酸化物のみならず粒子状物質の最大限の排出抑制を図る観点から、
○ ガソリン車への代替が可能な乗用車及びトラック・バス(車両総重量3.5t以下のクラス)については、当面ガソリン車への代替を図るべく、ガソリン車並みの排出基準
○ ガソリン車への代替が可能でないトラック・バス(車両総重量3.5t超のクラス)については、最新のディーゼル車並みの排出基準
という考え方に基づき設定されている。
また、大気汚染防止法に基づく従来の自動車排出ガス規制は新車に対するものであるが、自動車NOx・PM法における排出基準は、現在使用されている自動車にも適用される。すでに使用されている自動車で、排出基準をみたさないものについては、一定の期間が過ぎると対策地域内では使用できなくなる。
ディーゼル乗用車
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NOx:0.48g/km(昭和53年規制ガソリン車並)
PM :0.055g/km(注)
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バス・トラック
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車
両
総
重
量
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1.7t以下
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NOx:0.48g/km(昭和63年規制ガソリン車並)
PM :0.055g/km(注)
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1.7t超2.5t以下
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NOx:0.63g/km(平成6年規制ガソリン車並)
PM :0.06g/km(注)
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2.5t超3.5t以下
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NOx:5.90g/kWh(平成7年規制ガソリン車並)
PM :0.175g/kWh(注)
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3.5t超
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NOx:5.90g/kWh
(平成10年、平成11年規制ディーゼル車並)
PM :0.49g/kWh
(平成10年、平成11年規制ディーゼル車並)
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(注)中央環境審議会第4次答申(平成12年)において、新長期規制(平成17年から実施予定)については、新短期規制の2分の1程度より更に低減した規制値とすることが適当であるとされていることを踏まえ、新短期規制(平成14年から実施)の2分の1の値としている。
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