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1 背景 |
本県に生息するツキノワグマは2つの地域個体群に分けられる。
一つは、氷ノ山を中心とする「東中国地域個体群」で、もう一つは京都府北部に隣接す
る「近畿北部地域個体群」である。このうち特に東中国地域個体群については、環境省
の作成するレッドリストでも「絶滅のおそれのある地域個体群」として掲載されるなど、地
域個体群としての絶滅が危惧されている。
このため、本県では平成8年以降狩猟による捕獲を禁止し、生息数減少の抑制を図っ
てきたが、出没が多発する地域では人身事故に対する恐怖心が日常生活に多大な影
響を及ぼしており、早急な解決が求められている。
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