環境白書(平成13年度版)の発行について

             
記者発表資料(資料配布)

1 発表項目名
   環境白書(平成13年度版)の発行について

2 発表(配布)日
  平成 14年 01月 08日(火)

3 担 当 部局名 県民生活部 課 名 環境局:環境情報センター
     係 名 環境情報センター
     直通電話 078-362-3276 庁内内線 3335

4 発表者 職 室長(環境情報センター担当) 氏 名 英保次郎
        職 課長補佐兼環境情報係長   氏 名 不ニ勝博

5 
内 容
  
1 趣旨
  本県の環境の状況及び環境の保全と創造に関する施策の実施状況等を環
境白書としてとりまとめた。

2 白書の構成
 3部構成で、第1部が「兵庫県の環境問題の動向と取り組みの概要」、第2
部が「環境の状況」、第3部が「環境の保全と創造に関する施策の実施状況
等」となっている。兵庫県環境局のホームページ(http://www.kankyo.pref.hyogo.lg.jp/)
にも掲載している。資料編は別冊とした。
  
3 入手方法及び問い合わせ先

(財)ひょうご環境創造協会で販売
   販売単価:3,000円
   (財)ひょうご環境創造協会
〒654-0037 神戸市須磨区行平町3-1-31
TEL 078-735-2738

4 白書の概要

 
第1部 兵庫県の環境問題の動向と取り組みの概要

 兵庫県のこれまでの公害問題の動向と対策を概観するとともに、新た
な環境問題が顕在化する中で、これからの兵庫県の環境政策の進むべき
方向性を示す。
 また、現在の兵庫県における環境の保全と創造に関する主要な取り組
み状況を概観する。

  第1章 兵庫県の環境問題と環境政策の方向性

 現在の環境行政は、従来の産業型公害から、都市・生活型公害、大規
模開発による自然破壊、地球温暖化、酸性雨、オゾン層の破壊、生物多
様性の減少、残留性有機汚染物質等の地球環境問題等に直面している。
 本県では、これらの問題への的確な対応を図るため「環境の保全と創
造に関する条例」を制定するとともに、これに基づく「兵庫県環境基本
計画」を策定していたが、近年の環境問題に的確に対応し、21世紀の環
境適合型社会の実現をめざして、新しい環境保全、創造に関する指針と
なる「新兵庫県環境基本計画(仮称)」を今年度中に策定する予定である。

 第1節 兵庫県の環境問題
 第2節 環境政策の方向性

 第2章 兵庫県における主要な取り組みの概要

 第1節 社会の構成員すべての参画と協働の推進
 第2節 循環を基調とする地球環境への負荷の低減
 第3節 豊かで多様な自然環境の保全
 第4節 ゆとりと潤いのある美しい環境の創造
 第5節 地域からの地球環境保全の推進

 
第2部 環境の状況

 環境の状況について、各分野ごとに、環境への負荷及びこれをもたら
す社会経済活動の状態、環境の現状等を概観する。

第1章 概況
第2章 生活環境
第3章 自然環境
第4章 ゆとりと潤いのある美しい環境の創造
第5章 地球環境
第6章 ダイオキシン類に係る環境調査の状況


 
第3部 環境の保全と創造に関する施策の実施状況等

第1章 環境の保全と創造の総合的・計画的推進

 「環境適合型社会」の形成を目指す本県の環境政策の基本となる「環
境の保全と創造に関する条例」に基づき策定した「兵庫県環境基本計画」
のもと、環境の保全と創造に関する各種施策を総合的かつ計画的に展開
するとともに、県自らが環境への負荷の低減を図ることを目的に策定し
た「環境率先行動計画」を推進している。
 また、兵庫地域公害防止計画を推進し、対象地域における公害防止対
策事業を展開する。

 第1節 環境の保全と創造に関する条例の施行
 第2節 環境基本計画の策定と推進
 第3節 公害防止計画の推進

第2章 すべての行動主体の参画と協働の推進

 県民・事業者・行政の参画のもとに、各主体の環境に配慮した自発的
な行動や多様なパートナーシップに基づいた取り組みを促進するための
施策を、(財)ひょうご環境創造協会との連携の下に積極的に展開する。
 また、環境学習・環境教育の充実、環境情報の収集・提供や経済的手
法の活用等を促進するとともに、「環境影響評価に関する条例」に基づき、
より実効性、透明性を備えた環境影響評価制度の的確な運用を図る。

 第1節 協力・連携による取り組みの推進
 第2節 各主体の自発的な取り組みの推進
 第3節 環境学習・環境教育の推進等
 第4節 情報の収集・提供と公開
 第5節 経済的手法の活用(地球環境保全資金融資制度)
 第6節 環境影響評価の推進

第3章 循環を基調とする地域環境への負荷の低減

 循環型社会の構築に向けて、事業活動や日常生活からの汚染物質や廃
棄物の発生を減少させるとともに、発生した汚染物質や廃棄物を適正処
理し、大気環境、水環境、地盤環境等への負荷の低減を図っていくため、
「兵庫県自動車排出窒素酸化物総量削減計画」、「生活排水99%大作戦」、
「ひょうご循環社会ビジョン」に基づく 総合的な施策を推進する。

 第1節 大気環境の保全
 第2節 水環境の保全
 第3節 騒音対策
 第4節 振動対策
 第5節 悪臭対策
 第6節 交通公害対策
 第7節 廃棄物の資源化・減量化と適正処理
  
第4章 自然環境の保全

「自然環境保全地域」等の指定や「県版レッドデータブック」の見直
し等を進めることにより、すぐれた自然の生態系、絶滅のおそれのある
野生生物等の貴重性の高い自然の保全を図るほか、地域別ビオトープ地
図をもとに、多様な生物の生息空間の保全・創出を図るとともに、その
適正な保護・管理等を行い、野生生物との共存を図る。
 また、ナチュラルウオッチャー事業の実施をはじめ自然環境の保全を
県民参加のもとに推進するための指導・啓発等を行う。

 第1節 概説
 第2節 貴重性の高い自然の保全
 第3節 野生生物との共存
 第4節 自然公園の保全
 第5節 自然環境保全活動の実践と学習の推進
 第6節 その他の自然環境保全対策
 第7節 今後の課題

第5章 ゆとりと潤いのある美しい環境の創造

 安らぎとゆとりのある空間を確保するため、「さわやかみどり創造プ
ラン」に基づき豊かで多様な緑の創出を図るとともに、自然豊かな親し
みやすい水辺空間の創造、自然や周囲と調和した良好な景観の形成を図
るほか、地域の自然、歴史、文化等の特性を踏まえた特色ある地域環境
を創造する。
 また、自然公園や自然歩道の計画的な整備を進めることにより、自然
とのふれあいを推進する。

 第1節 概説
 第2節 ゆとりのある空間の確保
 第3節 豊かで多様な緑の創出
 第4節 自然豊かな親しみやすい水辺空間の創造
 第5節 良好な景観の形成
 第6節 自然とのふれあいの推進
 第7節 特色ある地域環境の創造

第6章 地域からの地球環境保全

 資源・エネルギーの循環的・効率的利用等を盛り込んだ「新兵庫県地
球温暖化防止推進計画」を策定するとともに、オゾン層対策、酸性雨対
策に取り組む。
 また、「(財)地球環境戦略研究機関(IGES)関西研究センター」等の活
動支援のほか、途上国等の環境問題の解決に貢献するため、中国広東
省との環境保全技術交流事業を実施するなど国際交流・国際協力を積極
的に推進する。

 第1節 地球温暖化防止
 第2節 オゾン層の保護
 第3節 酸性雨対策
 第4節 その他の地球環境問題への取り組みの推進
 第5節 国際協力等の推進

第7章 共通的・基盤的な施策の推進

 環境の保全と創造に関する施策の策定や実施、各主体の環境に適合し
た活動の促進等のために、公害研究所等における広範囲にわたる調査・
研究の推進や大気・水質などの監視・観測等の充実を図る。
 また、環境保健対策、公害紛争処理を行う。

 第1節 調査・研究
 第2節 監視・観測等
 第3節 環境保健対策、公害紛争処理
 第4節 環境共生のための産業構造改革プロジェクト

第8章 有害化学物質対策等の推進

 有害化学物質の排出量等の把握及び事業者による化学物質の自主的な
管理の改善の促進を目的として、平成11年度に制定されたPRTR法の
円滑な施行を図るとともに、外因性内分泌攪乱化学物質の実態を把握す
るために、環境調査を行うなど総合的な有害化学物質対策を推進する。
 また、社会問題化しているダイオキシン問題に対しては、発生源対策
とともに環境調査を実施するなど総合的な対策に取り組む。

  第1節 環境汚染物質排出・移動登録(PRTR)制度の推進
  第2節 ダイオキシン類削減対策
 第3節 外因性内分泌攪乱化学物質対策