平成13年度の光化学スモッグについて

       記者発表資料(資料配布)

1 発表項目名
   平成13年度の光化学スモッグについて

2 発表(配布)日
  平成 13年 11月 15日(木)

3 担 当 部局名 県民生活部 課 名 環境局:環境情報センター
     係 名 環境情報センター
     直通電話 078-362-3276 庁内内線 3334
   

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内容

 兵庫県及び関係市町では毎年、光化学スモッグ発生のおそれのある5月1日
から10月末日までを特別監視期間として、「光化学スモッグ緊急時対策実施要
領」に基づき緊急時対策を実施している。
 その主な内容は次のとおりである。

 (1) 光化学スモッグ注意報はオキシダント濃度の1時間値が0.12pp
  m以上となり、気象条件等から以後の時間にも継続すると認められると
  きに発令し、県民へ周知するとともに、主要工場等へ窒素酸化物排出量
  の削減を要請している。

 (2) 光化学スモッグ予報はオキシダント濃度の1時間値が注意報の発令基
  準に達するおそれのある時に通報し、注意報発令時と同様の措置を実施
  している。

 平成13年度の状況

 1 光化学スモッグ広報等の発令回数
   平成12年度の光化学スモッグ広報等の通報・発令回数は、予報8
  回、注意報17回であり、昨年度(予報5回、注意報7回)に比べて
  大幅に増加した。

 2 平成13年度の光化学スモッグ発現状況と気象
  (1) 期間を通じての特徴
     本年度の光化学スモッグの特徴は、最初の発令が7月21日で、
    4年ぶりの遅い発令であった。
     今年は暑い夏といわれ、神戸の真夏日(最高気温30℃以上の
    日)は、平年より12日多い51日であったが、光化学スモッグ広報
    等の発令回数は少なかった。
     この原因としては、南風の入る時刻が比較的早く、風速も4〜
    5m/sと比較的強かったため、大気汚染物質の拡散がなされた
    ためと考えられる。
     また、近畿地方の気象状況は、5月から気温が平年に比べて高
    く、梅雨期間中の降水量はかなり少なく、6月下旬から8月中旬
    にかけて気温の高い日が続いたため、水不足が懸念されたが、8
    月下旬に入り本州の南岸を通過した台風11号の影響でまとまっ
    た雨が降り、気温も平年並みとなった。

  (2) 平成13年8月2日の気象状況とオキシダント濃度
     この日は、太平洋高気圧に覆われ朝から晴れて9時過ぎから南
    風が入り始めたため、気温が急速に上昇し、10時には各地で30℃
    を超えた。
     その後、県内の各地で気温35〜36℃の高温が16時頃まで
    続いたため、オキシダント濃度の上昇が県内の広範囲でみられ、
    17時頃まで高濃度が継続した。
     各測定局の最高濃度は以下のとおりである。

     尼崎市東部       :0.178ppm
     神戸市東部(灘)    :0,161ppm
     神戸市西部(白川台) :0.162ppm
     神戸市垂水(西神)  :0.154ppm
     神戸市北部(北神)  :0.187ppm
     西宮市甲陵中学校  :0.136ppm
     芦屋市朝日ヶ丘小学校 :0.133ppm
     伊丹市役所      :0.138ppm
     姫路市豊富      :0.133ppm